旅行を検討する度に、その国名と、「運転」とかのキーワードを入れて検索するのですが、特に政府系とか企業系のページでちょっと頻繁に目につくことがあったので書いてみることにします。
まず、「海外の運転は危険ですから」と、頭から完全に危険なのだと謳ってしまっているページをたまに見かけます。
世界には200カ国以上ありますが、日本以外の全ての200カ国以上での運転が危険なら、今生きてる人たちは、それこそもう、かなりの強者な上、素晴らしい運を持ち、運転技術はカーチェイスができる並に上級レベルな人たちですかね。
そうなると、根性無しな上にろくな運もなく、130キロ以上スピード出せない私がこれだけ運転してもまだ生きているのは、きっと残されたありったけの運を使って生き延びているからなのかもしれません。私がロトに当たらない理由は、そんなことで運を使ってしまっているからに違いない・・・。
そして、どの国でも、「〇〇(国名)の運転は荒くて危ないです」と書いてあるページを見つける確率はほぼ100%です。
その人、何を基準にして危険度を測ったのでしょうか。
何か闇組織のようなものがあり、その組織の圧力で海外での運転を止めさせるように危険だ危険だと書く仕組みになっているのかしら。
そうなると、「運転頑張って!」的なこのブログの筆者は、明日にでも闇討ちにあって抹殺される可能性もなきにしもあらず・・・。
そして、まだ暗殺されていない私が最近見たものは、海外は運転荒いし云々で危険だけれど、
「それでもあなたは運転したいですか」
というような書き方をしたものでした。
何でしょうか、この、
「それでもあなたは覚せい剤やりますか」
的な表現は・・・。
そんな書き方して誰が運転したがるのさ・・・
例えば、「私は10カ国で運転しましたが、その全ての国で事故を起こしました。通行人を560人轢き殺し、その損害賠償に今も追われています。少ないとは思うけど、こんな悲惨な人間もいるわけですが、」とまできて、そこで初めて「それでもあなたは運転したいですか」とくるのなら納得するんですけど。
私だって一応「海外での運転は危ない」とか、又はそれに等しいことをどこかの記事に書いているに違いない(きっと・・・)。だけど、そんなこと書いてたら念の為書いているだけです。私は多分そんな抽象的な書き方しないんじゃないかな。「高速ではかなりスピード出す上に左からも追い越してくるから気を付けて」とか、もっと具体的な書き方すると思います。「青い目の人はみんな外人さん」みたいな表現をすることは滅多にないです。
「海外で運転して恐くないの?」って良く聞かれるんですけど、「恐い」ということについても、具体的なことでしか感じたことはありません。「緊張」はします。いつもじゃないけど、要所要所で緊張します。
恐いと思う時は、例えばヨルダンの夜の運転とか、やっぱりもっと具体的なことなのです。運転よりも、暗闇とか桟橋とか虫だらけのトイレとかそっちの方がよっぽど恐いです。もう、足がすくんで前へ出ません・・・。
検索で、「海外 運転 危険」とかでヒットしてブログに来る人もいるようだし、「海外 運転 恐い 返却」とかいういのもあります。おそらく、途中で恐くなっちゃってレンタカー返したかったらどうするのってことなんだと思います。迎えにきてれるのか、自分が返しに行くのかって。
危険だと思ったら、すぐに返しましょう。別に何も恥ずかしくなんかないと思います。
もしも私が、どこかの国で運転中に急に恐くなり、もう運転したくないと思ったら、多分運転しません。ホテルに車を置いておくだけで徒歩で出かけられるならそうしますけど、何らかの理由で「返却」したほうがいいと感じれば、100%そうします。
私はそういうことを、「虫の知らせ」ととりますから。
人間には、「危険を察知する力」も必要です。ただ慣れなくて恐いのかもしれないけれど、事故を起こす前に運命が知らせてくれたのかもしれないし。
返しちゃったらいいんですよ。レンタカー借りたら絶対に乗らなくちゃいけないなんて決まりはないのだから。買った服を必ず着るとは限らないじゃないですか。誰でもタンスに眠ってる服ぐらいあるのだから、それと同じことだぐらいに思って下さい。ホテルに置いておいたっていいんです。
「借りたら乗らなくちゃいけないから」みたいな責任を感じて車借りるチャンスを逃すのはもったいないし。「借りて嫌なら返しちゃえ」ぐらいの気持ちで借りて下さい。「着なかったけどいらないから捨てちゃえ」みたいな。
車取りに来てもらうと高いお金払うことになるかもしれないし、電話して事情と居場所を説明できる言語力もいります。そこだけが唯一の問題です。
だけど、例えば請求が3万だって、3万円で安全を買ったと思えば安いもんですから。言葉分からなくても、「アクシデント アクシデント キャー」とか騒いでたら、もしかして通りすがりの人が怪しんで電話してくれるかもしれないし(その場合電話の宛は警察な確率が高いですが、一応警察呼ばなきゃいけないので願ったり叶ったりかな・・・)。
返却しちゃった場合、何か月後か何年後か分からないけれど、きっと自分なりに分かると思います。自分が弱かったから恐かったのか、本当に危険を免れることができてたのかって。
もしも前者なら、もう一度チャレンジするべきです。自分の弱さに気づいている人に弱い人はいませんから。もう二度と同じ失敗なんかしませんから。
そして、運転が無条件に危険な国がこの世界にあるようでしたら教えて下さい。
まだ引退前なら、私が行って運転してきます。
そして無傷で戻ります(私か車かどちらかは・・・)。
「虫の知らせで運転途中でやめたのよ~。だから無傷なの~。へへへ」っていうオチは多いにありだけど・・・。
※ 一般論を否定するものではありません。運転のリスクを否定するものでもありません。国自体の危険度も否定しません。
2016年7月 この記事、4カ月前に書いたんですが、今読んでみたら、怒ってますね・・・。書き方が鋭すぎる。とりあえず太字を普通に戻し、色を黒に統一しました。少しだけ文章直しましたが、ほぼそのままです。強すぎるけど、なんか怒ってるみたいだから、このままにしておこう。海外運転反対みたいなもの読んで、よっぽどムカッときたのかな。ははは。