ヴァチカンへ
ジャンニコロの丘へ行く予定だったので、ヴァチカンから始めるために、ヴァチカンの最寄の駅へ。
移動は地下鉄で、近いのは、オッタヴィアーノ駅です。降りてすぐかと思ったら、そんなにすぐでもなかった。
ヴァチカンまでの道は割と賑わっていて、お店もたくさんあります。観光客が多いだろうし。
買い物はしなかったけど、ランチはヴァチカンまでの道のオッタヴィアーノ通りで済ませました。
Wi-Fiもついてたのでこのレストランにしたけれど、もう閉店しているようです。
ランチ席は、陽もあたるので外にしたけれど、やっぱり寒かったですね。メニューは、決まっていたというか、ランチメニューみたいなものを出されて、そこから選びました。ほとんど残したのを覚えているので、大して美味しくなかったと思う。
食事中、目の前の道で土産物を売っていた人をずっと見ていました。彼は違法で販売していたらしく、警察が来たと仲間から言われたのか、突然売っていたものを布にがさっと包み込んで逃げてしまった。その間約15秒。結構商品あったのに。早業に驚き、見るには退屈しなかった。
Wi-Fiは、当時は店内しか届いておらず、結局食後に中へ入って紅茶を飲みました。だったら最初から店内にすれば良かった。寒かったな。
スカイプで日本に電話をして、電話を終え、ヴァチカンへ。
ヴァチカンでは、何かを中央に建設中だった。カバーがかけてあり、カバーの中身も何だか分からなくて、後日改めてヴァチカンに来ようと思っていたのでショックでした。
ヴァチカンにはすごいツリーを飾るだろうと思っていたのに、広場にドーンとあんなものを置かれては、ツリーの入った写真が撮れないし。
丁度ヴァチカンの周りをミニパトがくるくる回っていたので、それを止めて、お巡りさんにあのカバーは何ですかと英語で話しかけてみました。
通じない・・・。
それどころか、三脚なんか持っていたからか、怪しんでいる顔をされてしまった。
そこで、「カヴァー」の英語をスマホに入れていた「英→伊辞書」でイタリア語にして見せたら、納得して答えてくれました。
お巡りさんのイタリア語の説明では(私が理解したところによると)、そのカバーの中でクリスマスの催しものを建設中だとか。なるほど。
だけど、ツリーの点灯は私がイタリアを出国してからとのことで、又してもショック。
11月下旬ぐらいからドーンとツリーを出すことを期待していたので、12月後半にならないとツリーを出さないとは驚きだった。ヴァチカンて、ツリーを出すの、ギリギリなんですね。
ショックだけど、振り返って一枚。カバーを入れないように撮っていますが、眼鏡がなくて見えなかったけど、カモメがいたのね。って、今も見えないけど。
ちょっとヴァチカンを下調べしてぐるぐる回り、次へ移動することに。
ジャンニコロの丘
歩いて行くにはちょっと遠いし、坂は長いし、タクシーで行く予定でした。
ヴァチカンの前にたむろしているタクシー乗り場へ行き、値段交渉。
丘の上に行きたいと言ったら、みんなして高い値段(30ユーロとか50とか)を言ってきました。メーターはと聞いたら、メーターは回さないって。ここはどこの国だ・・・みたいな。
数人に同じことを言われ、何でそんな不条理なことを言うのだろうと思っていたら、私を哀れんだタクシーの運転手さんが、「その値段で乗せてってあげるよ」と言ってくれました。10ユーロぐらいだったかな。後で戻って仲間外れにされていませんように。
丘の上へはすぐに到着しました。
タクシーを降りてみたら、確かに丘だったけど、まだまだ陽も暮れるずっと前にこんなところでどうする・・というぐらい何もなかった。カフェもなし。
道行く人に、カフェはないですかと尋ねたら、パセッジャータ・ディ・ジャンニコロの通りの下にあるよということなので、時間つぶしも兼ねて、このパセッジャータを降りて行きました。
確かに小さなカフェを発見。写真は撮ってないけれど、ここです。
今は改装しているかもしれないけれど、全然おしゃれなカフェとかではなく、でも、この辺で唯一のカフェ(バールらしいですが)なので、休憩の時にはどうぞ。
英語は全く通じませんでしたが、温かいレモネードが欲しかったので、つたないイタリア語で説明してみました。すると、お湯にレモンを絞って砂糖をつけてくれたものが出てきてとっても悲しかったのを覚えています。
「これはお世辞にもおいしいとは言えない」と思いながらも頑張って飲んでいたら、「お湯足す?」と聞かれてしまった。紅茶とか、EUでは無料でお湯を足してくれる事があるけれど、レモネード(もどき)にお湯を足しても、レモン風味のお湯でしかないのだが・・・。
レモン湯と頑張りながら、丘からの帰りのルートをじっくりと地図で眺めて数十分。
そして、日没ちょっと前に丘へ戻りました。
薄暗くなってから丘の頂上から町を見下ろしてみて気が付いたけれど、この丘、低すぎる。
東京タワーとか、ロンドンアイだとか、エッフェル塔だとか、すごく高いところから町を撮ればきれいなんだけど、ここは低すぎる。
何か違うものを期待していたと思う。
でも、後でホテルで聞いてみたら、ローマにはそんな高いタワーはないらしいです。
その上、この丘は、雑草がそのまま生い茂った秋が終わり、とてものびきった草木が邪魔だった。西側からは辛うじてヴァチカンが見えたけど。
辛うじてヴァチカンが見えた西側と比べると、東側は特に何もなかった。
しばらく三脚を抱いたままウロウロしていたけれど、そのうち諦めました。
唯一気に入ったのがこの広場の銅像かな。りりしかったので。ガリバルディさん。
そして、パセッジャータを降りて行きました。
途中の、何だか分からないけど噴水のある建物で一生懸命写真を撮ろうとしましたが、何となく気に入らない上に、車が来るタイミングが合わなかった。これぐらいかな、何となくタイミングが合ったのは。
頑張って車が通るのを待っていたけれど、そばにいたカップルに不審がられたので退散する事にしました。
ここからが怖かった。
テヴェレ川沿いで写真を撮ろうかと思って階段を下りて行ったけれど、眼鏡をかけていない私は、薄暗い路地や階段が良く見えなかった。夜には湿気で地面が濡れるので、つるっと滑ってカメラバッグを打ってレンズに傷をつけては大変。
十分注意しながら降りたけど、濡れた地面より怖かったのが、人すら良く見えなかったことでした。乱視で近視の私は、あんなに暗くては人影か何か分からず、それらしきものはみんなゴリラの大群に見えてしまって怖かった。
ここから降りる方は、夜道はお気をつけて。
そして、すごい緊張しっぱなしで降りていくと、大きな通りへ到着。どこだかわからず、ティベリーナ島でも通って、と思っていたけれど、どうやらとっくに通り過ぎていたみたい。
夕食のレストランを探していたけれど何もなく、結構歩いて、結局又戻って大通りから小路へ入ってやっとレストランを見つけました。
老舗のレストランという感じで、店は長方形に大きかったです。裏の方へ裏の方へと指示され、とっても奥に入れられているような気がしながら店内へ入りました。
お客さんはおらず、相手にもしてくれなくて、面倒臭そうにされました。
スープを飲んだけど、ミネストローネだったかな。「これだけでお腹いっぱいになりそうだな」と思いました。
ヒマだったのか、男性店員が一人ずっと私を見ており、非常に居心地が悪かった。メインに何を頼んだか忘れたけれど、おいしくないし居心地悪いし、すぐ出ました。
その後はあまり記憶なく、でも多分テルミニ駅あたりに行くバスに乗ったと思います。
この日はやたらに歩いただけだった感じだった。
翌日は、又ティベリーナ島へ。