今日も早くは起きたけど、熱でフラフラだった。
それでも、地球の裏側で朝日の写真を撮ろうと挑む。
寒くて寒くて、布団にくるまったままバルコニーに出ようとしたら、自分が布団にからまってしまって、一人漫才の気分だった。
でも見たかった。
どんなに寒くても。
この朝日を。
今考えてみれば、朝日を見るのには成功しているわけだものね。何度か旅行していて思うけど、そうそううまくいかないのよ、朝日って。だから、朝日が見えただけでもやっぱり貴重な旅行だったと思う。
さて、今日もシャワーを浴びてからキッチンで髪を洗って、のろのろと仕度。だるい。
でも今日は、ワインランドへ行ってみようか。
体温計がなくて助かった。熱なんて知らないほうがいい。でも、今は必需品だけど、この旅行で初めて風邪薬を持参していました。虫の知らせがあったみたい。
ありがとう遅めのパブロン。2,3時間は楽でした。
とりあえず、薬が少し効いているうちに出発しよう。
ワインランドはそんなに遠くありません。
とりあえず、ナビはないながらも、 再び観光用の大雑把な地図を見ながら走り出し、しばらくは順調でした。
ところが、いつの間にか大きくそれていたみたいだった。だから、適当に車を停めてその辺にあった金物屋さんに入って道を聞きました。田舎に良くあるような、ごく普通の金物屋さんだった。今、東京にはああいうのないだろうな。
とりあえず、「ステレンボッシュはあっちだよ」的な指示で、何となくそっちの方向へそのまま進んで行った。
知らないうちに高速(又はただの国道)を早く降りてしまったみたい。でも、のんびり下道で行ったお陰でちょっとローカル感も味わえた気がする。
英語は南アフリカの公用語の1つだけど、地元で話されている言葉は現地語です。 中心地からはずれると必ずしも英語が通じるというわけではなく、 多言語国家なので、その民族によって使っている言葉も違います。それでも、学生は学校で英語を習っているらしく、一生懸命英語で答えようとしてくれました。それが私にはすごく嬉しかった。
私は運転中に窓を開けて通りすがりの人に道を聞くのが好きなのだけど(変な趣味だ)、さささっと慌てながらも答えてくれるのがとても楽しいのよ。この日も、どこかで窓を開けて帰宅途中の女の子たちにワインランドまでの道を聞きました。
「ワインランドはどっち?」というたったそれだけのことに真剣に英語で答えようとしてくれたことが、非常に印象的だった。
そして、「右だよ」と言いながら左を指さした彼女。
単純にライトとレフトを間違えただけなのだけど、哲学的だった。
言葉と行動と、どちらを信じますか。「あなたが大切です」と言っている人間から暴力行為を受けた時、どちらが正しいと思いますか。
右だと言いながら左を指刺す人がいたら、普通の人は左と右とどちらが間違いだと思うのだろう。
私は多分行動を選ぶので、彼女が指を刺した左を正しいと思い、口から出た「右」を間違いだと思って聞き返しました。「左ってこと?」って。そしたら、「そうそう」と言ってくれた。
これ、不思議と今も忘れがたい瞬間。何だかあの子がとても愛おしかった。きっと彼女は、自分の言ったことをきちんと行動に出す大人になっているんだろうなと思っています。
あの子たちが帰ったであろう団地のような場所が近くにあったけど、学校に行けているので究極の貧困層ではないと思うけど、裕福ではないだろうと思われる場所だった。時間があったらあそこへ行きたかったけど、具合が悪すぎて行けなかった。
その愛おしい彼女とお別れした後、しばらく走っていたらレストランらしきものがあったので、ランチにしました。
「本に載ってた大きなワイン工場があったので、寄って昼食」
と書いてあるけれど、レストランの名前も分からないし、何の本かもわからない(地球の歩き方ではなく、現地での無料の観光本とかパンフかも)。
でも、グーグルマップで偶然見つけられました。やっぱり有名らしいけど、改装しているようで見た目が少し違い、100%ここだという自信はなく、96%ぐらいです。
実はホテルでもあったようです。結婚式場でもあり、色々な会にも使われるらしいです。ツアーとかもあるみたいだし、楽しそうです。
場所はここです。
では、ランチを。