あれよあれよと追い出された国立公園を後に、バスはハイスピードで優雅にアイスランドを進み、グトルフォスの滝に到着。
有名な観光場所だけあって、この滝にはカフェもお土産屋さんもありました。どちらもゆっくり寄りたかったけど、確か30分とか45分とかで(15分の差は大きいのでしっかり覚えておけ)バスに戻って下さいと言われていたので、ゆっくりもできなかった。
整備されていたけど、駐車場から滝までちょっと距離があったし、30分では短いと思う。
ものすごく絵になる滝までの道。急いだらもったいないでしょう。
つかつかトコトコ歩いて行くと、看板に当たります。やっぱり私は単焦点レンズが好き。綺麗に撮れるよね。
40分なんて、滝までのんびり写真を撮りながら歩くだけで時間がなくなりそうだった。だからツアーは困る。
滝はそんなに遠くはないけれど、近くもなかった。左の歩道、見えますか?あの往復を45分では(どれなのだ)つらいでしょ。
降りて行く最中、先に人が見えました。滝の左にいる人、見えるかな。自殺間際。
滝に向かって歩いていたら、あの自殺間際の人たちが自殺を断念して戻ってきたので、すれ違いました。ふと見たら、「服を着たまま温泉につかりましたか」というぐらいずぶ濡れだった。
それを見て、滝ぎりぎりまで行くのを一瞬で諦めた。カメラを濡らしたくないから。同じ理由でビクトリアの滝も行く気がしない。
というわけで、自殺を断念してUターン。人間、諦めが肝心。
ただの遊歩道散歩になってしまった。
この滝、「グトルフォス」というのは、アイスランド語で「黄金の滝」という意味だそうです。
陽の光が当たると黄金に輝くように見えるそうですが、陽の光など当たっていなかったのでただの滝だったかと思います。
しかも、曇りであり、滝というか、「ダムで洪水が起きました」的な光景だった。
「今年は水不足にはなりそうもないですね」みたいな。
長さ70メートル、落差30メートルで、氷河水が川に合流してその川がこの滝に流れ落ちるそうで、音だけはすごかったです。
滝のHPを貼っておくので、黄金ぶりはこちらで。
お土産屋さんをもっとゆっくりしたかったけれど、特に何も買わず、お水だけ買ってバスへ戻りました。
そしたら、水のキャップがあまりにかたくて開けることができず、前に座っていた男性に頼んでみたら快く「開けてあげるよと」言ってくれたはいいが、「こ、これはかたい」と驚いていたほど開けるのが困難だった。
成人男性が本気を出して開けなければいけなかったほどのペットボトルのお水を買いたいのなら、こちらのお店で。
次は、ゲイシールへ移動です。ゲイシールとは、間欠泉で、ここも有名な観光スポットなだけど、滝の近所です。
だからすぐ着いちゃった。
「僕がゲイシールです」。なんて可愛い石なの。
何故かここでは随分ゆっくりと時間をとっていた気がした。滝観光時間を長くしたほうがいいと思う。お土産屋さんもあったし。
湯気、ちょっと怖かった。
10分ぐらいごとに熱湯が吹き上がるんだけど、
それでなくても湯気だらけだし、
しかも、熱湯が危なそうだし、
やはりカメラを濡らしたくないので、離れて見ていました。
湯気だらけだし、こんなふうに突然「ゴォーッ」とくるし・・・。
ミニゲイシールでご勘弁を。これが一番良かったな。可愛いかったから。
結局一人で早目にバスに戻りました。もしかしたら、熱湯がメインの間欠泉から吹き上がるのを待つために少し長く時間を取ってあったのかも。着くなり大きな「ゴォーッ」が始まっちゃったから、もうそれで終わりだったけど。
つまらないからバスから外を見ていた。
そのうちみんなも「ゴォーッ」から戻ってきて、「ゴォーッツアー」は終了。
ここが最後の観光地だったので、バスはレイキャヴィックへ向かいました。ちゃんと全員ホテル前まで送ってくれるよ。
夜でも太陽が照っていて明るかった。
とその時、
火事!!!!
いや、噴火だ!!!!
と、まだアイスランドに慣れていない私は、一人驚いていた。
というよりも、一人間違えていた。
こんなにきれいな煙が、いやいや、「湯気」があったので。
ドライバーさんも反応ないし、きっと普通のことなのだと思った。それにしても、ピンクの煙は綺麗だった。
走行中にこんな光景を見て驚くのは、きっと私だけではないはず。
非常事態なら工場の人たちもきっと大騒ぎだから、アイスランドではこれでいいのよ。
そして、そんなピンク煙は遠のき、
バスはホテルへ到着。結構楽しいドライブだったな。
晩御飯は、ホテル目の前のサブウェイにしました。明るかったけど、深夜近くにどこに行く気もしなかった。結局深夜でなくても何度も行ったけど。
他の記事でも書くと思うけど、日本のサブウェイとかなり違います。海外のサブウェイのほうが遥かに美味しい。大好き。
さて、ホテルへ帰った私、寝ていないので眠いけれども、白夜が沈むのを撮りにホテルの屋上へ行ってみた。
いたいた。
白夜暮れはいつだろう。
この時既に、深夜0時を過ぎていたと思います。いつ沈むかいつ沈むかと思って見ていたけれど、沈まないから諦めて部屋へ戻ってお風呂にした。
ホテルのカーテンはもちろん遮光カーテンです。アイスランドのホテルのサイトを見ると、「遮光カーテンあります」とちゃんと書いてあります。白夜時は眩しくて眠れないので、万が一遮光カーテンではないのなら、そこに泊まるのはやめたほうがいいと思う。
では、へとへとな私、ゆっくりと温かいお風呂につかって、ベッドへ。