この一人旅を振り返って(グリーンランド編)

グリーンランドは、世界で一番大きな島です。

でも、私が行ったのは、西にあるイルリサットだけ。東側なら、アイスランドから日帰りもできます。それもやれば良かったかな。

でも、イルリサットだけでも、十分氷河は楽しめました。アイスランドでも氷河は見られるけど、やはりスケールは違うらしい。




だけど、グリーンランドは、アイスランドとは違って、「もう一度行きたい」とはまだ思えていません。

理由は、まず、何軒もあるとはいえ、そのホテルの数の少なさです。次に、、飛行機の経路の悪さ。そして、何より大事なことに、料金が高すぎて、生涯で何度も行ける場所ではないと思う。






チベットもそうだったけれど、感動した国に又行きたいと思うとは限りません。

チベットの場合は、理由は単純に高山病だった。けれど、素晴らしい旅でした。

そして、グリーンランドも、素晴らしい旅でした。

ツアーは好まない私だけど、珍しく成功したツアーだった。






だけど、この旅で一番気になるのは、やはり氷河溶解だったと思う。

私は「歩く災い人」で、行った国や行こうと思った国に災難が起きることが多いのですが、グリーンランドの被害が一番大きかったかもしれない・・・。

私が行った一か月後、グリーンランドの地表の氷が、95%だったか97%だったか、溶けてしまったのです。

そしてこの異常な現象は、過去200年振りだそうでした。200年も起きなかったことが、私が行った後に起きてしまった。

すでに氷が大分減っていたのは写真で見てとれると思うけど、その辛うじて残っていた氷ですらもうないかもしれないと思うと、悲しい。

また寒い冬がやってきて、少しは戻るといいのですが。




でも、二度とない氷の姿を見られて本当に良かった。




この旅で、初めて北極へ行き、初めて氷河を見て、初めて氷河クルーズをしました。初めてセスナにも乗って、初めて白夜の中眠り(アイスランドでは一応太陽は沈みますので)、生臭い魚も食べたけど、初めてトナカイも食べました。



こんな旅は、忘れられない。



大好きな車はなかったけれど、犬ゾリもしなかったけれど、ヘリコプターツアーも参加しなかったけれど、氷河トレッキングにも行っていないし、オーロラもグリーンランドからは見ていないけれど、満足です。

グリーンランドは、そんな、「ほんの少し」滞在しただけでも満足できる場所だった。是非、多くの方に訪れて欲しいです。



そしてもう1つ、旅行記を書いているうちにあることに気が付いてしまった。

最初の記事にも書いたけど、ツアー会社からの請求が見つからなかったので、料金が分かりませんでした。

違うカードで払ったのかなと思ったけれど、どう思い返してみてもおかしい。

ツアー申込の際、合計金額をカードで支払ったけど、うまくいかず、4、5回決済しました。セスナだけでも確か5万円ぐらいだったツアー料金を、何度もオーソライズしようとしたのです。

最後になってやっと支払が終了したけど、(イギリスに)帰国してからカードの限度額が低いことに気が付いてカード会社に電話したら、同じところから5回ほど売り上げが上がっているから限度額が下がっていますと言われました。

すぐにグリーンランドに電話して、違う人でしたが、カード請求が複数回きているのでストップして欲しいと頼みました。

ツアーを申し込んだ相手ではなかったので、意味が分かったかしらと不安になりましたが、次の日もう一度電話をしたらまたその人が出て、(担当の)彼女から全てキャンセルしたから大丈夫だと伝えてくれと言われてますと言われました。対応が早くて感動した。

担当の人とツアー申込の際に話したとき、イタリアのホテルでカードの番号を控えられて不正請求されたという話をしてたので、特に敏感になってくれたのかもしれません。

だけど、もしかしたら本当に「全て」キャンセルしたのかもしれない。

不正請求には1日もかからずに気が付く私ですが、「無請求」には全く気がつかなかった。なんかちょっと残高が多いかなと思ったのは良く覚えているけれど、それが何か分からなかった。だけど、私の勘違いで、実はちゃんと支払っていますように。あんなすばらしいツアーが無料だなんて・・・。8万円ぐらいじゃなかったかな。




以上、アイスランドとはあまりに異なるので、別枠で「振り返って」記事を書いてみました。

この先もっと氷が解けたなら、この旅行の価値は、私にとっては何倍にも上がって行くと思います。




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