今朝も朝食でチーズに喜ぶ。
この朝は、アリタリア航空のキャビンアテンダントさんたちと一緒になりました。彼女たちは英語が話せるので、チーズのことを聞いたのです。内容は先に書いてしまったけれど。
朝食後、昨日船のチケット売り場の男の子に連絡してと言っておいたけど、朝食後にもまだ連絡が来ていなかったので、真っ直ぐチケット売り場に行きました。
そしたら、今日も船は出ないよと言われた。午後は分からないけれど、今のところ午後も出る予定はないと。
どうしよう。
ネプチューンの洞窟までの船はもう期待できない。船では行けないと思った方がいい。
だったら、車が欲しい。
このチケット売り場の反対側に、レンタカー屋さんがありました。バイクがメインみたいだったけど。
車もあるかもしれないので、ちょっと行ってみることにした。無理だと思いながら。
実はこの時、免許がなかったのです。免許と言っても、イギリスの免許です。
私はイギリスの運転免許も持っていたけれど、丁度引っ越した後でした。イギリスの免許には住所が印字してあり、引っ越す度にその住所変更をしなければいけません。引越し後、日本でいう陸運局みたいなところに免許証を送って(又は自分で持って行って)、住所の印字を変えてもらわなければいけないのです。そして、その変更手続きに2、3週間かかります。
あれ?と思った人もいるでしょうが、日本と違い、イギリスでは免許携帯の義務はないのです。だからイギリス国内では免許なしで運転していました。
ところが、レンタカーを借りようと思うと、当然免許がいるのです。違う国だし。
だけど、この時私が持っていたのは日本の免許だけ。あの、日本語でしか書かれていない、漢字だらけの、海外で使い道のないただのカードです。
ダメだよなと思いながらも、バイクだけじゃなくて車もあるよと言うので、レンタカー屋で事情を説明してみました。
日本の免許しか持っていなくて、国際免許もない旨を告げ、日本の免許を見せてみる。でも全然アルファベットじゃないし、当然何が書いてあるか分からないからダメだと断られる。
そりゃあそうだ。
どうしたらいいんだ。
バス?
仕方がないからホテルに戻り、フロントのお兄ちゃんに事情を説明して、車が借りられないからバスで行かなくちゃと言うと、彼はすぐさま電話をかけた。
どこへかけているんだろう。
ちょっと待つと、年配の男性が来ました。レンタカー屋の人だった。さっきの男の子と違うけど、マネージャーさんかなんかなのかな。
フロントの彼に、なぜ私がイギリスの免許がないのかを英語で説明すると、イタリア語に訳してその人に伝えてくれました。
そして、日本の免許を見せてみてと言われた。
日本の免許を見せると、その写真を見て、その男性、お店に電話をしました。
イタリア語だから何を言っているか分からないけれど、いつものように予想します。
「さっき日本人が行ったでしょ?イギリスの免許ないっていう人。今日本の免許見たけど、いいじゃないかこれで。何でダメなんだよ。写真ついているんだからどうでもいいじゃないか」
という感じで、押し通してくれたらしい。
そういうわけで、免許証をフロントでコピーし、男性にもう一度店に行くように言われました。
だけど、いいのだろうか・・・。
自分で言っておいてなんだけど、この免許ではまずいんじゃないだろうか。
でも、車が欲しい。
だから遠慮せずにもう一度行ってみよう。
そしてレンタカー屋さんへ戻ると、さっきの男の子、あっさりと免許のコピーを受け取りクレジットカードの番号を控えて、それで済んでしまった。
因みに、話の途中で、バイクでもいいんだと男性に言ったら、強く断られてしまった。バイクより車のほうが免許が大事だと思うんだけどな。何か違うのかな。
さて、車といっても、ミニミニでした。スマート。事前予約でも何でもないから、こんな小さい車に70ユーロぐらい払ってしまった。70ユーロあれば、事前予約なら4日ぐらい借りられたはず。緊急事態だったから仕方がないけど。
車はすぐ脇に路駐してありました。車の説明やら返却方法やらを聞いて、ホテルでもらった無料地図だけで出発。
でも、ネプチューンの洞窟は海沿いを真っ直ぐ行けばいいだけだろうから、とりあえず行ってみましょう。
注意:これは邪道ですし、滅多にこんなことはできないと思いますので、どうか真似なさらないようにお願いします。国際免許もないと、無免許になるかもしれません。その点どういう解釈か分からないけど。