グリーンランドから戻り、本日はいよいよ楽しみだった火山ツアーの日でした。
アイスランドと言えば、日本と同じく火山国。もちろん活火山ばかりではなく、死火山や休火山もあります。そんな火山だらけの地形に目をつけたツアー会社が、火山見学ツアーなるものを新しく作ったらしいのです。
希望はアイスランド3日目の今日ではなく翌日の4日目だったけど、ツアー会社の都合でこの日になりました。そしてその「この日」とは、なんと、ツアー開始の最初の日でした。
つまり、私は新しく作られたツアーの一番最初のお客さんのうちの一人になったのです。アジア人は私だけだったよ。
このツアー、冬季旅行の方には残念だけど、夏季限定らしいです。火山に入りたい!という方は、夏に旅行を。
さて、初日ということもあり、どんなハプニングがあるかと思いきや、いたって順調に進んだと思う。
まず、ホテルまでツアー会社のバスがお迎えに来てくれて、あちこちのホテルへ寄って、ツアー会社でも少し待たされ、全員揃って出発。このあたりは他のツアーと変わりません。
行先は30キロほど先で、バスで1時間ほど。
もちろん現地までのドライブも退屈感はゼロ。いい景色。
到着。どれが火山かわからないけど。
とりあえずガイドさんについて行くと、一応表札らしきものがあった。でもやっぱりどれが火山か分からない。
看板はあったけど、まだしばらく歩くらしく、ズンズン進んで行くみんなにただ着いて行きました。あの先の山かな?
写真撮り撮り歩いていたら容赦なくおいていかれたけれど。
おお。やはりあちこち雪が残っている。6月なのに。
大きな穴がいくつかあるので、落ちないようにしましょう。多分落ちても誰も気が付いてくれないと思うので。
どこだか分からないけど、着いたみたい。ヘルメットをかぶるように言われました。
ガラス越しにパシャリ。
今のパシャリのところは、プレハブ小屋みたいなところのドアです。ここで休憩したりしているみたいだった。そして私たちも後程そこで休憩しました。
では、ヘルメットを装着し、山の頂上まで歩いて行きます。と言っても数十メートルだけどね。
麓(と呼んでいいのか)には、火山の地下図のようなものがあった。全く読めんが、数字は分かった。
麓から頂上まで登り、火山の入口まで登って行くと、ワイヤーが見えました。
そしたら今度は、ワイヤーを伝って足場が上がってきた。このエレベーターに乗るみたい。
一度に何人も乗せてくれるわけではなく、2,3人ずつでした。人数が少ないので私の番もすぐにきました。
では、降りていこう。
この火山が最後に噴火したのは約4千年前で、それ以来噴火していないそうです。中国四千年と同等。
マグマの跡なんか見るとちょっと怖いけどね。
降りて行くと、何とも美しいブルーが。宝石みたい。
何で青くなるのだろう。
ここは、当時地球上で唯一マグマ溜まりに入れる火山だそうでした(今もそうだろうけど)。火山の中はこんな風になっているんだなと思うと、ちょっと感動。
どのあたりが冷え固まったマグマでどのあたりがただの岩なのかは良く分からなかったけど、ライトが当たっていて綺麗だった。
あんな小さなところから降りてきたよ。
摩訶不思議な色合い。
火山だと言われないと、アーティストの作品みたいだよね。
たまに失敗するアーティストの・・・。
もっと近寄ってみた。
ヘルメットは絶対着用でした。いつ噴火してもいいようにかな(ヘルメットゴトソクシデアル)。
すごく窮屈だったけど、仕方がなかったよ。みんなちゃんとつけていたし。
この時に撮ってもらった自分の写真は、プロフィールに入っています。
1時間ぐらい中にいたかな。ライトはあるけれど、決して足場がいいわけではないし、どこかに座っていられるわけでもなかった。
そして、ひんやりした火山を出て行く時間になりました。
外へ出ると一気に明るく感じた。眺めも良かったし。
全員が上がってくるまで待っています。
全員火山から出ると、火口から麓まで降りて行きます。
真ん中の人がガイドさん。
この日が初日だったけど、手際が良かった。学者さんかな。
他のメンバーたち。
この後、みんなと一緒にプレハブで小屋で熱いスープを頂き、しばらくの歓談タイムがありました。
どこの国の人か忘れたけれどフォトグラファーだった男の子と、ドイツ人で一人旅は初めてだという若い男の子と話をしていました。初めての一人旅で火山だなんて、いい思い出だよね。
そして又バスまでの長い帰り道を歩いて行きました。徒歩中は、イギリス人の女性と話していた。アイスランドの環境保護政策に共感してアイスランドに暮らすようになったらしいです。アメリカに行ったら空港でのX線検査で具合が悪くなったと言っていて、アメリカが悪の根源だぐらいに怒っていた。
そんなえらく怒った彼女の話を聞きながらバスへ戻り、街まで帰って解散。
ツアー終了後は、中心部へ買い物に行きました。夕食も何か覚えていないし写真もないけど、いつもなら最終日にするはずの買い物をこの日にしたのは、翌日は車を借りようと思ったからなのです。
レンタカーが予約できてなかったので一度は諦めたものの、やはり自分で好きなところへ行きたかった。
泊まったホテル(次の記事)の受付にレンタカーの料金表があり、当日でも借りられると言っていたので、電話しておいてくれるようにお願いしました。
ツアーは良かったけど、何時に出発で、何分いられて、何時にここへ戻って・・・というのはもう疲れてしまった。
徒歩やツアーでは行ける距離が限られているしね。
というわけで、翌日の10時にレンタカー屋さんを呼んでくれるようにお願いしました。
そして、私のドライブ最高の国は、南アフリカからアイスランドへと変わることになるのです。