ホテルへ戻り、部屋のカーテンを開けて、空を眺めながらオーロラを待つことに。
いつでも写真が撮れるように、ベランダ付の部屋にしてありました。オーロラが出るまで寒い思いをして外にいることもないし、扉はガラスなので、オーロラが出たら中からも見えるだろうし。
部屋には無料のティーセットがあって、紅茶もココアもありました。ゆっくり飲みながら、お腹がすいたら、さっきレストランでもらったパンとバターがある。夜は長いよ。
かなり高い確率でオーロラが見えるというアイスランド、私はまだすぐに見られるような気がしていました。
この旅行は、ちょうど満月のあたりに当たってしまっていました。アイスランドに来た日がちょうど満月だったので。満月・新月は事前に調べて分かっていたけれど、都合上旅行の日付は変えられなかったのです。
でも、本当なら、新月前後が良かった。
満月前後は明るいので、オーロラは見られないと昔は思われていたようです。でも、満月とオーロラは共存できます。特に肉眼で見ようと思っている人には。
写真など関係なしにただオーロラを見たい人は、気にしなければいけないのは、単純にオーロラが見られるか見られないか、つまり、「雲の量」、そしてその場所が肉眼でオーロラが見えるほど「空気が澄んでいるかどうか」(又は空気が澄んでいなくても見えるほどの強いオーロラが出る場所かどうか)だと思います。
でも、写真を撮ろうと思っている人にとってはちょっと違います。満月をバックにオーロラを撮りたいかどうか、月の回りのぼわっとした感じを入れたいかどうか、自分の持っているレンズの明るさとか性質を考慮して、どんな色(緑か黄緑か)が撮りたいかとか。
写真を修正する人には何の問題もない話です。私は修正しないし、一般人で普通の一眼だし、保存はJPEGだし。
ホテルで待っている間に適当に撮った曇り日の月はこんな感じです。 曇ってるというのもあるけれど、月の回りがぼやけてます。私はこれが嫌で、シャッタースピードをすごく長くして、星のようにしてしまうことがあります。
人の写真ですけど、ちょうどいいのがありました。結構修正が入っているみたいだけど、星っぽくなっています。
(https://www.extremeiceland.is/en/private-tours/northern-lights/northern-lights-group-offers)
星っぽくする又はそのように修正しなかった場合はこんな感じだと思います。(http://borealis2000.com/newauroraimages/pages/Moon_Jupiter_1.htm)
好みなのだろうけど・・・。私は、満月前後にオーロラが出てしまうのなら、新月の暗い時のほうがいいなと思っていたので、できることなら新月付近に行きたかったです。
それにしても、上の写真は、バッチリと雲が入ってるのにオーロラも出ていてお見事です。羨ましい。
満月だろうが新月だろうが、オーロラが見えたとしても、一面の曇りでは無理です。オーロラは雲よりも上だから、雲があれば雲がオーロラを隠してしまうはずです。
例外は、雲の合間からオーロラが顔をのぞかせる時です。上の写真は雲が少ししかないので、オーロラの真ん中を邪魔しているだけですが、これが雲だらけなら、もちろん何も見えないと思います。雲の切れ目から上手にオーロラが出ているのもキレイだろうなと思う。
結局、「曇りなら絶対にオーロラは見えない」というのは、間違いなのです。問題は雲の量だと思います。オーロラを隠してしまうほど雲が出ているかどうか。少しぐらい雲があっても大丈夫なはずです。
なので、この日のような雲の量で数時間も待ち続けた私はアホだったと思う。早く眠れば良かった。
このまま4時間ほど待ち、ベッドに入っても気が気じゃなくて眠れなく、夜中に何度もカーテンを開けて確かめました。
風が強ければ雲が飛ばされてオーロラが顔を出す可能性もあったかもしれないけれど、この夜は平穏な空だった・・・。雲も全然動いてくれなかった。
空気があまりキレイではなかったりすると肉眼ではオーロラは見えず、カメラでシャッタースピードを長くして撮影した時だけ写真にオーロラが写りますが、アークレイリなら空気が澄んでいて肉眼で見えると思っていました。
「もしかしたらもしかして、写真を撮ってみたらわずかな雲の切れ間からオーロラ見えてたりして」
なんて、そんなわけないな・・・、というぐらいすごい雲でした。
「大丈夫。後4泊あるから」と、まだ余裕だったけど。