さて、どんなに自分の体を知っていても、万全の注意を払っていても、旅行中に何かあることもあります。
何かあったとき、例えば一番ありそうなところでいくと、旅の途中で具合が悪くなったときです。
日本が夏だからといって、世界中で夏なわけではありません。冬の国もあれば、一年中夏の気温の国もあります。
カゼもひくかもしれないし、熱中症になるかもしれないし、転んでケガってこともあります。
旅行に持って行ってほしい薬は後日又書くかもしれませんが、ここでは、何かあっても一人なのだということを強調したかったのです。
もちろん、ホテルではスタッフが助けてくれるだろうし、道端で具合が悪くて座り込めば、誰かが声をかけてくれると思います。
誰もいない山の中などをドライブ中に具合が悪くなったような場合を除いて、誰かがいるものです。
だから私はそれほど「用心して下さい!」とも思いません(私は一人ドライブですから用心しますが)。
でも、できれば具合が悪くなったときのために、もし知らなければ、必要最低限の英語を覚えておいて欲しいと思います。
もちろん、行く国の言語が話せれば問題ありません。でも、色々な国に旅行していると、その都度語学を修得しているヒマはありませんよね。
そんな時に世界共通語の英語で説明できれば、だいぶ楽です。
誰もかれも英語を話すわけではありませんが、医師、特に大学病院の医師には英語が分かる人が必ずいるはずです。
病名などは英語がそのまま使われているケースも多いし。薬品名は、単語の後半が多少違っても、最初の何文字かは同じである場合が多いです(逆かも)。
英語が嫌いなら文法など覚えなくていいし、旅に語学が絶対必要だとは全然思いません。だけど、身を守るのに必要な単語だけは覚えていて欲しいなと思っています。
そして、医師から処方されている薬があるのなら、それもちゃんと英語で言えるようになっていてほしいです。
もちろん、自分に効かない薬を出されても仕方がないので、自分に効かない薬があるならその薬品名等も覚えておいたほうがいいと思います。
サプリメントもバカにしたものではありません。薬との飲み合わせがあるかもしれないから、服用中のものは必ず医師に告げて下さい(大抵の場合は大丈夫だと思うけど)。
簡単なことなら(救急車を呼んでとか)旅行ガイドブックの最後にでも書いてあるだろうから、とりあえず書いてなさそうで使えそうなものを少し下に挙げてみました。
言い方はもっとたくさんあるけれど、一番分かりやすそうなものにしてみました。カタカナを加えるほどのものでもないですが。
I have ~ (アイ ハブ ~)
~の病気です。ハブの後に持病の名前を入れます。I am + 形容詞もありですが、こっちのほうが覚えるの楽ですよね。入れる単語によっては冠詞がいりますが、病名さえちゃんと告げられれば冠詞なんてどうでもいいと思います。
I am on ~(アイ アム オン ~)
~を服用しています。Taking でもいいけど、こちらのが短いから覚えやすいかなと思って。オンの後に飲んでいる薬の名前を入れて下さい。
OTC (オーティーシー)
市販薬のことです。薬を飲んでると医師に告げた後、それが処方薬かどうか聞かれたらこう答えて下さい。単語だけでいいですから。ドラッグストアと答えるだけでもいいです(特にアメリカなら)。
from a/my doctor (フロム ア/マイ ドクター)
処方された薬と答えるときはこちらを。本来Prescribedですが、こちらのが簡単だし、こっちでも意味は十分通じるでしょうから。アかマイは状況によるけれど(theも会話によりあり得る)、気にしなくていいと思います。
I have taken ~(アイ ハブ テイクン ~)
~の薬を飲みました。テイクンの後に最近飲んだ薬品名を入れて下さい。I have taken painkillers(痛み止めを飲みました)とか(因みにできれば何の種類の痛み止めだったか言えるともっといいです)。
It(薬品名) does not work for me (イット ダズ ノット ワーク フォー ミー)
~は私には効きません。It の代わりに効かなかった薬品名を入れて下さい。Aspirin does not work for me (アスピリンは私には効果がありません)。既に薬品名が出てきている時とか、目の前にその薬がある場合では、そのままItでも大丈夫。必ずしもforじゃないときもありますが、forでいいと思います。
I am allergic to ~ (アイ アム アレルジック トゥ ~)
私は~にアレルギーです。トゥの後に、アレルギーのあるものの名前を入れて下さい。I am allergic to crustaceans(私は甲殻類に対してアレルギーです)。
病気になんて、日本にいたってなります。
旅の途中で具合が悪くなったりケガをしたりすれば、日本にいるときよりももっと不安になると思うけど、いずれ治るものだったら怖がらなくたってきっと大丈夫です。
問題は、深刻な病気になってしまった時や、重症なケガをした時なのだから。
医療設備がどこの国でも整っているとは限りません。
いくら英語を話す医師がいたところで、医療設備や薬品の用意が不十分であれば何もならないのです。
自分の責任で旅をするのです。
本当に困った時に自分のことを少しぐらい自分で説明できれば、「何かあったとき」の不安は大分減ると思います。
それに伴い保険加入が必要なので、それもいつか書きます(病気メインの書き方ではないと思いますが)。