一人旅しようと思う人のほとんどが病気もなく健康だとは思いますが、旅の最中何事もなく過ごせたらそれは幸運だっただけだと思います。
病気又は障害がある人は、自分の体を良く理解し、何が必要か知っていると思います。
だけど、健康だと過信してしまうものです。
まず、フライトが長いときは胃も疲れ、油っこいものにいつもより大きく反応する可能性が高いです。
私は慢性胃炎なので、到着当日又は翌日の食事はできるだけ油分を控えたものを食べる努力をしています。
自分が気が付いていないだけで胃炎になってる人って結構いると思いますが、食べてすぐ気持ち悪くなるような人は要注意です。
それでもまあ、胃もたれぐらいなら何てことないものです。
飛行機の中はものすごく乾燥しているので、風邪をひく、というか、風邪がうつってしまうこともあります。
高熱が出ては旅行は台無しですが、数日で治るでしょうから、旅行日数が長ければ後半はちゃんと楽しめるかもしれません。
でも、私が一番心配するのは、アレルギーです。
血液検査で簡単にアレルギーが分かりますから、一度調べてみる価値はあります(保険診療です)。
でも、アレルギー反応が認められても、必ずそれを食べてアレルギーを起こすとは限りません。
大抵は、火が通っていれば大丈夫なことが多いようです。普段の健康状態ならですが。
アレルギー物質は体が弱っている時に摂取すると、反応が出る可能性が高くなります。免疫力が弱くなってる時は、要注意なのです。
だから、旅で疲れている時にアレルギーのあるものを食べれば、アレルギー症状が出る確率が高くなります。
また、食べ合わせなどもあるようです。油であげればさらにアレルギー反応が高くでるとか。
アレルギー症状がかゆみぐらいならいいのですが、すごい嘔吐とかだと、夜ほぼ眠れなかったりします。
もちろん細菌感染かもしれないし、それが100%アレルギーかどうかは分かりませんが、自分がアレルギーのあるものを食べて嘔吐したのなら、私なら細菌感染よりアレルギーを疑います。
因みに、保険診療と書いたけど、保険がきくのはいわゆるIgE抗体と呼ばれるアレルギー検査で、これは即時型のアレルギーを確かめるものです。
アレルギーが、食べてすぐ(さわってすぐ)出るとは限りません。
IgG抗体と呼ばれる血液検査をすれば、遅発性アレルギーも分かりますが、日本では自費の検査で、その料金は、台湾やソウル行の航空券より高いと言うほどの値段です(いつか安くなるかも)。
プリックテストといって、アレルギー物質を直接体に注射してアレルギー反応を見るものもあるけど(最初のいくつかは保険診療)、これだと、例えば10種類の食べ物を調べたければ、10本も針を打たなければならない(因みに私は30本以上打ちました)。
この点、一度の血液検査で100種類ぐらい出してくれるIgGの血液検査のほうが楽は楽です。
さて、この遅発性アレルギーは厄介です。アレルゲンが体内に入ってからしばらくしてからでないと出てきてくれないので。
数時間(数十時間かも)たたないと症状が出てこないのだから、症状が出た本人は何が悪かったのかさっぱり分かりません。
それこそ風邪や細菌感染と区別がつかないかも。
そのうち治る程度のアレルギー症状ならいいのですが、アナフィラキーなどのように大変な症状を引き起こす可能性もあるし、あまり安心してもいられません。
私は動物上皮に遅発性アレルギーなので、いつどこから飛んできた毛に反応してるか分かりません。海鮮も危ないので、生ものは要注意。でも、ムール貝は火が通ってたとしても、次食べたら死ぬような気がします・・・。
検査項目以外のものも世界にはたくさんあるのでアレルギー突き止めるのは難しいし、検査したからといって自分のアレルギーを全て知ったことにはならないけれど、意外な理由で旅行が台無しにならないよう、十分注意して下さい。