カイロへ
カイロ行きのフライトでは窓側を確保。日が暮れていたので窓を開けていても太陽の光の心配はいらないけど、こちらの機体ではカバーを降ろせるようになっていた。このカバーがなかったんだよ。
さて、早速ディスプレイをつけてみると、どこから写しているのか良く分からんが、我が身が乗った乗り物が映っていた。
では、パリを出発。
早速出てきたお食事。何だか食べてばっかり感は否めなかったけど、パスタは全然OKな味で良かった。右上にあるものが大きなシイタケではなくチョコケーキだった事が残念でならない。
ラッキーな事に、今回は3席のうち真ん中が空いており、ゆったりと右側から目線でいられたのだけど、
ゴミとして生まれゴミ扱いでバカにされる人生なため、どうしても、ゴミだとか、壊れ物だとか、汚物だとか、そんなものが当たる。
食事のためテーブルを下げたら戻らなくなり、又しても壊れ品に当たってしまった。戻らないと言って男性CAを呼んだ結果、無理やり押したけど戻ってしまうのでこんなシールを貼られた。
貼っても落ちてきたので意味はなかったけど・・・。
フライト、5時間ぐらいだろうか。そんなにないのかな。
そろそろカイロが見えてきたから、着陸間近だ。
カイロ到着
意外と寒いというのが第一印象。
カイロの気温を見てあったけど、20度を超えており、夜は10度ぐらいになるとしても、屋内だし、ちょっと意外だった。
空港内へ歩いて行き、
ガラガラだったけどコロナだからかなとか思っていたけど、セキュリティチェックにも誰もいないというのは不自然ではないか。
その後、ずっと降りて行き、
結構歩いた気がする。
そんなに人がいるとは思えなかったけど、入国まで行ってびっくりだった。
この人たちは、どこから来たのだ。手前はビザ列で、奥の人込みが入国審査。
私はまだまだあそこへは並べず、外国人なので先にVISAが必要。日本でも取得できるけど、旅行に行けるかどうかギリギリまで分からなかったので取得しておらず、空港で入手できるからと安心していた。
空港で入手できますが、アメリカドル25ドルを必ず持って行って下さい。
さもなくば、相当苦労します。
この時点から、変な感覚だった。さっきまでウラシマタロコだったのに、急に未来から来た人の気分になった。空港が、随分前に見たような空港というか、手際が悪すぎて、昔の人たちみたいだった。まだマニュアルの、機械もない時代の。
全ての処理速度が遅いというか、「なぜそんな事をやっているのか」という感じで、「相手のために早く仕事をしてあげる」というサービス精神や献身さはおろか、「効率的」という意味すら通じそうにない人たちに見えた。
このように、数か所人が並んでいる場所があったけど、入国ビザのためなんだろうけど、どういう違いでカウンターが分かれているかとか、明白に表示されていなかった。
そばにいたアメリカ人と話しながら、どうやらカードか現金かで分かれているらしいということになり、とりあえず現金をおろすことにした。
金額は、2000エジプトポンド。キャッシングではなくて普通に銀行から海外通貨で引き出し。11223円引き出されていたので、1エジプトポンド約5.61円。因みに、年明けには4.3円ぐらいまで下がっていました。
2000エジポンがあれば十分ビザには足りるだろうと思って余裕で並んでみたけれど、ものすっごい行列で、しかも、並んでいる場所が正しいかどうかの自信がなく、無駄に並んでいる可能性もあった。
こういう時、一人だと損。他の人がいれば、並んでいる場所をとっておいてくれる。一人だと、その場を外したら場所をとられてしまう。「ちょっと荷物を見ていてくれませんか。前に行って聞いてくるから」と言って通じるのならいいけれど、通じなければダメだし。しかも、荷物を見ていてくれると言って盗まれたら困るので本当に置いていくのも嫌だし。聞いてくるから場所をとっておいてと言っても、やはり通じなければ同じだし。
とはいえ、家族で正月を迎える人たちは日本にいるだけではないので、家族連れがあちこちにいて、私の前も家族連れだったけど、カウンターに聞きに行ったりしていたので、女性が英語を話すようだったので、どうだったのか聞いて情報収集をした。
それによると、まず、エジプトなくせに、エジプトポンドでの支払いは認めてくれないようで、アメリカドルで支払えと。前の家族はユーロ払いだったようだけど、ダメだと断られていた。私の列はカード払いの列。
結局、違う列でユーロ払いが可能だったのか、離れたところに行ってしまって戻ってこなかったので、ユーロも使えるのかもしれません。あちらでもカード払いができただけなのかもしれないけれど。
だけど、最高に不親切なので、もしもの時のために、日本でビザを取っていきましょう。そうでなければ、アメリカドルで準備を。列の中では、アメリカドル払いが一番並んでいなかったと思う。
到着は0時20分ぐらいだったけど、1時間近く並んだと思うけど、まだその後が長かった。
VISA支払いが自分の番になり、一人なのでちゃっちゃとカード払いで終了し、ふと入国審査を見た時には、ほとんど誰もいなかったほどだった。ついていないので、行こうと思ったカウンターは私が見えていながら閉めて帰ってしまい、違うカウンターまで移動した。
入国スタンプはすぐもらえて終わったけれど、さて、出たら又すごい人だった。
とっくにスーツケースは全部出ており、取りに来ない数個が外側に置かれていた。そこから2つとって、外に出ようとしたんだけどね。
なんかものすごいのよ人が。
普通、出る時って、もうセキュリティチェックないんだけどね。又エックス線があったんだよね。だけど、全員検査するわけじゃないみたいだった。
でも、エックス線の横に出口があって、そこを通らなければ出られないけど、人が多すぎて群がっている状態だった。
アラブ人とインド人て、荷物が多くないですか。昔から、空港でものすごい荷物を運んでいるのを良く見かけており、段ボールとかさ、すごいんだよね。食べ慣れたものを食べたいから全部それを積んできたのかなとか思うけど、電化製品も一緒に運んでるのかなとか、家中の荷物を持って出てきたのかなとか思うほどすごい人もいるんだよね。
その人たちがさ、出口に群がるわけ。カートに乗せてるから、もちろん出口なんてなかなか通らないけど、全員エックス線に通されていたんだよね。
とりあえず流れに乗って並んでいたけど、すごい勢いでエジプト人が割り込んでくるわけ。カートで。
いい加減見かねたのか、後ろにいた男性が、「彼女が先だ」と言ってくれたほどだった。男尊女卑に慣れているので男らしくて驚いたが、聞く人はおらず、やっと私が行ける隙間ができたら、今度は後ろから女が入ってきた。
「私は子供がいるから私が優先なの」
と言って。子供はお前自身だ。
あれは、エジプト女性ではなかったはず。アクセントがインド系だった。中東女性があんなに無神経な事をするとは思えないし。
こちらもスーツケースが2つあったので出づらかったけど、エックス線は不要と言われ、何とか出口を出た頃には、もう疲れ果てており、どこにも寄る気がなかった。
本当は、空港でシムカードを買って海外スマホにセットしようと思っていた。だけど、スマホ会社も並んでいたし、出てもすごい人で、空港外もすごい人で、出るなりタクシーの勧誘につきまとわれ、もうすぐにでも静かな場所に行きたかった。
タクシーの勧誘、300エジポンだと言われたけれど、エジプトのタクシーはとっても安いことを知っていたため、いらないと断った。
正規のタクシーに乗ろうと思って、すぐそこにいた警察にタクシーはどこかと聞いたら、その辺に立っていた男を呼んだ。
男 「タクシー、僕タクシーだよ。500エジプトポンド。」
私 「さっき、中で300だって言われたよ」
男 「それ、ガバメントじゃない。僕は、ガバメント(政府)タクシー。ちゃんとしたやつ」
私 「300にして」
男 「300じゃないんだ。500。ガバメントガバメント」
良く分からなかったけど、政府公認だと500で、白タクが300なのかと思って、でも、もうめちゃくちゃうざく疲れたというか、300のタクシーもずっとうるさかったし、面倒臭くなって、ぼったくり覚悟でそれに乗る事にした。そもそも、凄まじいクラクションの音で、うるさくて大声で話してやっと聞こえるぐらいだった。
警察がこんなぼったくりタクシーを紹介するなんて、日本もエジプトの警察もバカさは大して変わらない。警察がこれじゃあしょうがないから、ぼったくりに乗ってとっとと移動するほうがいい。
私 「じゃあ、このスーツケース2つとも運んで」
という当たり前の条件で、タクシーに乗った。
時刻は1時47分。