唯一楽しかった場所へ到着
「もうここだよ」という感じのジェスチャーをされたので、右を見てみたら、「スターズセンター」。名前が違う気もするけど、昔はこの名前だったのだろうか。
名前もちょっと違う上に期待していた入り口ではなかったので戸惑ったけど、50エジポンを支払って降りた。
なぜ柵があるのだろう。写真に入っていないけど、この左側が空いており、そこから入るようになっていました。大きなショッピングセンターにしては珍しい入り口だと思う。
ブランドの名前が見えるし、やっぱりここだよね。
お出迎え。
入り口すぐでセキュリティチェックがあったけど、素通りだった。
ぶれぶれのままで申し訳ないけれど、さっきの入り口から入るとこんな感じでした。左にある黒い場所がインフォメーションのようだったので、
ひとまずは、ショッピングセンターの地図はあるかと聞いてみたけど、「ない」と言われた。どこにどの店があるか分からないので、行ってみるしかないね。
いきなりザラ。すごく大きなザラで、レデイースとメンズ、多分子供用もあった。結構な面積を占めていたけれど、寄る事はなかったな。セールじゃなかったし。
エジプトではいつがセール時期なのだろうと思ったけれど、そもそもデパートが少ないので、露天とかばかりだし、セール云々の問題ではないのかもしれない。
店内地図が欲しいな。
とりあえず、シムカードのためにオレンジを探そう。それが本日の一番の目的。早くしないと高熱が出るかもしれない。
実は、起き上がった時から熱っぽくて、ちょっと具合が悪かった。15時間フライトの後5時間フライトで、空港で待たされてやっとホテルに到着したら頭から水をかぶった上、死ぬほど寒い部屋にいたら、さすがにカゼのような症状というか、ちょっとおかしくなっていた。熱っぽいのに寒気がする上に本当に寒いし、喉も痛く鼻水が出たし、コロナかどうか心配になってきていた。
おまけに、このショッピングセンター、めっちゃ寒かった。後から気が付いたけど、カイロって、クーラーがかかっていると思うんだよね。寒いのに。
早く帰らないとなと思って携帯会社を探していたら、カレンミランがあった。
血圧上昇。
しかも、50%オフとか書いてあるし。本当だろうか。
まだカイロに到着したばかりで、旅行は始まったばかり。捨て服を捨てていないので、スーツケースに空きがない。買い物をするのは、基本的に、最終日。
だけど、下見に行きたい。
そういうわけで、入ってみた。
女の子が寄ってきてなんだとかかんだとか言っていたので、「アラビア語話さないの」と英語で言ったら、一生懸命、「50パーセントオフなの」と言ってくれた。
そして、「世界に一つなの」と言われた。
そうか。そういう事だったのか。
カレンミランは、イギリスのブランドで、私の他の旅行記にも登場しています。最後に行ったのは、バルト旅行中のエストニア。日本に支店はないので、海外渡航時に買うしかなかった。ドレスのラインが非常に美しく、スタイルを良く見せてくれる最高のドレスを作っていた。サイズ展開は6からで、6は、日本の5号ぐらいかな。サイズ6のドレスを何着か持っており、それが入らなくなったら人生終わりかもぐらいに思っていた。
ところが、私の人生が終わる前に、カレンミランは全ての実店舗を閉店してしまい、オンラインのみの販売に移行してしまった。2019年のようだったけど、私がそれを知ったのはだいぶ後になってから。それはそれはショックだった。イギリスやアイルランドに行かずとも、世界のどこかに支店がある以上は、旅先でカレンミランのドレスを買う楽しみがあった。だけど、もうそれもなくなってしまった。
エジプトに行こうかどうしようかと思っていたとき、カイロに何があるのかと見ていたところ、シティスターズを見つけた。シティスターズのホームページを見ていたら、ショップ一覧に「Karen Millen」の文字があった。
情報古い?
とか思ったけど、2019年以後の口コミもあり、どうやら本当にカレンミランがあるらしかった。半信半疑だったけど、実際のところ、エジプト行きの背中を最後に大きく押したのはカレンミランがあるかもしれないという事だった。
そして、行ってみたら、本当にあるじゃない。一度はオンラインにしたものの、海外ではショップ販売を復帰させたのかなと思った。だけど、「世界に一つ」という彼女の言葉を聞き、どうしてエジプトを選んでしまったのかは分からないけど、エジプト店だけは閉めなかったのかなと思った。エジプトに大株主でもいるのかな。
私 「そうなの!?」
彼女 「うん」
私 「私、カレンミラン、大好きでね。イギリスに住む前から大好きで、今はイギリスにいないけど、旅行に行った国でお店があると必ず行っていたんだ。オンラインになっちゃったでしょう、だから買えなくて、でも、エジプトに行こうと思ったときに見つけて、間違いだと思ったんだけど・・・」
と、ここまでいっぱい話したら、やはり通じない。でも、カレンミランのファンである事は伝わったと思う。
私 「何時までやってるの?」
彼女 「ええと、土曜日10時、木曜日11時・・・」
と説明をしてくれたけれど、良く分からなかったので、とりあえずとっても夜遅くまでやっている事だけを覚えておくことにした。夜10時ってすごいじゃないか。
正しくは、木曜日と金曜日は10時から23時まで、それ以外は10時から22時までです。
私 「そんなに遅くまでやってるんだ!あのね、今、旅行中、着いたばかりで、スーツケース、いっぱい。入らないから、エジプトを出る時、近くなったら、又来るね」
とジェスチャー付きで説明したけれど、エジプトを出る日が決まっていなかったので、というか、エジプト旅行の予定が全然決まっていなかったので、いつ買い物に戻ってくるのか分からなかった。
3日後に戻ることになったけど。
下見のつもりで、ゆっくりと見た。オレンジのドレスが気に入ったけど、サイズが8だった。ちょっと太ったし、サイズ8でもいいかな。ドレスじゃなくてトップスならサイズ8でもいいんだけどな。
そのほか、試着してみようと思った服をいくつか脳内で記憶しておいた。みんなサイズ8だったけど。やはり、6のドレスはショップでは買えないのだ。
カレンミランを出て、やはりどうしても寒いままのシティスターズで、オレンジを探した。
やっとシムカードを
オレンジに入り、旅行者用のシムカードが欲しいと言ったら、滞在日数とかを聞かれて、プラン表みたいなものを見せてくれた。ここの店員は、結構英語を話したと思う。
カードで払っていないので履歴が残っておらず、レシートたるものもないので金額は確かじゃないのだけれど、確か225だったよなと思っていたところ、最後に現金を計算したら225足りなかったので、多分225エジポンで合っていると思います。約1260円です。
プランはさっぱり分からない。何分かの無料通話が入っていたはずで、何ギガかのデータも含まれていた。もっと安いやつで良かったと思うんだけど、あったかどうか分からない。シムカード1枚買ったのにもう1枚ついてきてしまって、無料で1ギガのデータが入ったシムだとか言っていたと思う。使わないからそんなにいらないんだけどね。
ただ、思った以上に手続きに時間がかかり、待たされた。と言っても、20分ぐらいだったと思うけど。暇だったので座ったまま店内を一枚。時刻は15時28分。
終わったので一度出て、その後、アプリをダウンロードしようと、やってみた。
エジプトでは、流しのタクシーもあるけど、Uberが良く利用されいている。現地の電話番号が必要だけど、それさえあれば自分でタクシーを呼べる。アプリをダウンロードしないといけないので、外でやってみたんだけど、ダウンロードはされたけど、登録ができなかった。
仕方がないので、オレンジに戻って聞いてみる事にした。
シム購入の時の女性は接客中だったので、入り口に一番近いところの女性に聞いてみた。携帯番号を入れるとどうしても無効なのだけど、オレンジの番号に何か問題があるのだろうかと。
それから彼女、ずっと私の海外スマホに取り組んでくれた。同僚の男性にも聞いたりしたけれど、最後までやろうとしてくれたのは、彼女のほう。何度ダウンロードしても、ダウンロードはできても、登録がどうしてもできない。番号を認識しない。旅行者がプリペイドのシムカードを使ってUberをダウンロードして使っているのだから、プリペイドではダメということはない。
軽く30分は経ったよなと思った時、どうせもうこれもダメなのだろうから、諦めようと思った。タクシーアプリなら、その辺の人に頼めばいいと思った。なので、Uberはクレジットカード払いなのか、申込者以外の者が利用してもいいのか、支払いは現金でいいのか等もオレンジで聞いてみた。
どうやら、アプリでは注文するだけで、支払いは降りる時に現金払いでいいそうだった。他者のためにタクシーを注文してもいいようなので、だったら通りすがりの誰かに頼めるなと思った。
オレンジに1時間もいてもしょうがないし、お腹もすいたし、寒くて血圧が下がってきたし。
16時29分、諦めて外へ出て、レストランを探す事にした。カフェ的なものじゃなくて、
何かこう、温かいものが食べられるところが良かった。「今こそラーメン」とか思ったが、ラーメンというか、地図がないので、どこに何があるのかさっぱり分からず、レストラン街とかそういうグループ分けをしていないようだったので、ただただぐるぐる回る事になった。
そして、人生最高のアラビアータに出会った。