お店は、それなりに人気があるみたいだった。
でも、同じ場所とは思えない写真だ。
ラクダだのロバだのいかにもな観光収入を得ようとしたためにうんちょす君をあちこちに落とされ、でもそれを片付けさせるために税金を費やしていないので片付けが間に合わず、二次災害としてハエがあちこちで飛びまくる。
そして、窓を閉めればいいものを、何故か解放しているためにハエが入りたいほうだいだった。
ああもういやだな。さすがは世界的に嫌われた国だけあるよ。この21世紀に全くついて行けていないような状態じゃないか。
二階ではハエとの共存が望まれていたため、私は人間なので、「やっぱり下へ行く」と言って戻り、一階で食事をすることにした。
上のほうがハエが多いのだから、生ごみはきっと上にあったのだと思う。
一階だって、うんこが目の前にあればハエが入ってくるだろうけれど、確か、入った時、入り口にはうんちょす君はいなかった気がしたため、一階のほうが安全だと思った。
そして、下へ戻って座り、悩んだ。
ホテルにいたらいたでお湯は出ないし、安ホテルレベルでもないホテルに泊まっているのに、1000円ぐらいのホステルに泊っている気分だ。思ったより寒かったのに暖房もついてきておらず、温かいお風呂に入ろうと思ってもお湯は出ない。ホテルにいたところで満足のいく時間は持てない。
じゃあ外へ出たらどうか。外へ出たら出たで、客引きだけでなくたかりがたくさんいるらしい。本当に貧しいわけではない事は服装を見れば分かる。たかりはエジプト男の「慣習」だ。女性はたからない。そして、たかりかたも恩着せがましい。母親が頭皮の皮膚癌だのと平気で母を利用して金をたかり、厚かましくも私を娘と呼んだりもして、幸せなら金を払わせようと仕向けて幸せと言わせようとする。そうでなければ窃盗まがいのやり方でお釣りから抜き取るほどだ。怖い事に、意地悪でやっているのではない事はオーラで分かる。エジプト男子は、「本気で」やっている。そういう事が自然にできる人間だ。詐欺師が根っから腐っているのと訳が違う。甘えて人から金をとろうというか、とにかく観光客からお金をとろうという性根が叩き込まれている。
どんなに貧しい国へ行った時でも、これはなかった。全く違う。質が違う。正直、本当に少し頭が足りないようにしか見えない。おそらく言語知能指数のほうだけが普通レベルの男子が多い気がする。理系脳がないと、知的レベルだと医療系がダメ、建築等もダメ、インフラ系もダメ、ガテン系もダメになる。男が本当にダメダメだと思う。女性にやらせたほうがいいと思う。
これほどの観光地があるのにこれほど栄えない国は、他にあるのか。
世界遺産が美しいとして、カレンダーを作れるほど写真が撮れるのか。アスワンとか、行っていないわけで、もしかしたらそっちなら綺麗かもしれないけれど、人は同じではないのか。そして、衛生面も同じではないのか。首都で世界遺産ナンバーワンほどのピラミッドがあるカイロでこれなら、みんな一緒というより、カイロ以下であると思うほうが自然じゃないか。
だけど何より、お金が持たないぞ。まともなホテルへ泊まるなら、5万円ぐらい出すべきかもしれない。でも、それでもまともな保証はない。1泊260万のホテルとかあって、見間違いかと思ったけれど、まともなホテルに泊まりたければそれぐらい出さないとダメなのかもしれない。
お金があったってそんなに出したくはないぞ。
この国では。
もしかして他の都市ならいいかもと思って国内線に乗ってまで移動して最悪だと、何日も失ってしまう。現在の帰国はイスラエルからになっている。もう、早くイスラエルに行ってしまおうか。だけど、イスラエルに12日もいるのか。イスラエルは、めっちゃ物価が高いぞ。予算オーバーじゃないのか。でも、カレンダーは作れるだけの写真は撮れるかも。
帰国前にタイに寄ってPCRをやってから帰るわけだし、イスラエルからの帰国便は成田行きになっているから、タイ行きに変更できるなら、もうそれでいいかな。後は、カイロからイスラエル行きの便があり、安ければ、もうイスラエルへ行っちゃったらいいんじゃないか。
だって、こんなにまで嫌な気分でいる国にいる意味があるのか。
移動って、結構大変で、エネルギーを使うのだけど、それにしても、エジプトにいる意味があるのか。
イスラエル行きの便をスマホで見てみた。とりあえずあったけれど、直行便は3万か4万ぐらい。イスラエルからタイまではマイルで無料、タイから日本までもマイルで無料。エジプトからイスラエルまでもマイルで行こうと思えば行ける。要するに、大分マイルを使えば全部無料で移動できる。経済的負担もなしに移動ができる。
と、エジプトを出ようかどうしようかと悩んでいたら、やっと料理がきた。
ランチまで失敗
まず来たオレンジジュース。昔、こんな牛乳瓶があった気がする。
オレンジジュースは合格。
ケバブ登場。「ケチャップいるのかな?」みたいな。
ご飯はたっぷりついていたけれど、鶏肉は期待していたより少なかった。
味がなくてね。何でこんなに味がないものになってしまったのだろう。ケチャップっていうのも、おかしいと思うんだけど。ケバブでケチャップ?私、グリルって好きじゃないんだけど、これももちろんグリルで、焦げ臭いのね。その上味がないと、焦げの味しかしないんだけどな。野菜もグリルだし。フライパンで炒めていないから、パプリカとか焦げているし。おかずに味がないと、ご飯いらないよね。
野菜の一部なら味がついていたんだけどね。ポテトと緑のやつ。何だろうなあれ。キュウリじゃなくて。だけど、ケバブって、肉だからさ。もっとメインのお肉を美味しくしないとダメだと思うよ。
何でこんなに美味しくないところに入っちゃったんだろう。
重ね重ね嫌になるな。
後から読んだ口コミでは結構美味しいらしい事が書いてあったけど、どこのどの辺が美味しかったか分からない。
とはいえ、お店の人は美味しいものを出しているつもりでいたようで、味はどうかとか途中で聞かれたりしたし、最初から金額を高く設定しているのでこれ以上ぼったくるつもりもないらしい事は分かっていたので、お腹がいっぱいだから残しちゃったけど美味しいよと言っておいた。
合計額は、251.83エジポン。カード払いなのでぼったくられずに済んで、日本円で1379円。高いと思った。
早く帰って調べてみよう
ちゃんとしたネット環境の場所で、マイルでイスラエルまでの便があるかどうか調べてみよう。時間とかホテルとか詳しい事を調べてみよう。場所とかも。この国にいても意味がないだろうから、どんな選択肢があるか調べてみよう。
そして、裏道を通って帰ることにした。何せ、あの工事現場の裏が行けるのかどうか知りたかったので。
多分、私の通った道は、これだと思う。
時刻は14時41分。ほんの数時間観光しただけでもうホテルに帰ると決め、エジプトを出ようとすら思っていた。
裏通りを見れば、生活が分かる。
地元の人の生活が見えて、楽しいひと時もあったりするかもしれない。
などというのはただの空想で終わったが。
どうしても、コンクリは使いたくないみたいだ。商店の数も少なく、でも暇そうにしている人は結構いた。
ギザのピラミッドのすぐ横でも、建築とか、全然ダメ。何だこの建物は。
どうしても何もない。
とその時、聞いたような声が聞こえた。
うーーーあーーーーーりーーーーーーー
まーーほーーーーーひゃーーーー
るーーくーーーいんどぅあーーーーー
今朝聞いたばかりだった。
元旦に年明けを祝っているのだと思ったけれど、違ったことに気が付いた。汚らしい裏路地の感じも分かる動画をどうぞ。
時刻は14時45分ぐらいだった。元旦を祝っていたわけではない事は分かったけれど、じゃあなんだと言われても分からなかったけど、ムスリムの何かである事は分かった。
動画で聞くとすごい音だろうけど、その場にいる時は、それほど嫌でもなかった。早朝に聞いた時と同じで、嫌な気分にさせるものではなかった。
2,3分で終わったのかな。特にこれについては何もイライラすることもなく進んだ。
裏路地でとことん嫌になる
服の趣味が理解いかない事はまだいいとしても、
建物が汚すぎる上に、ゴミも散らばり放題。
その辺に椅子とテーブルを置くのはいいが、バイクや車が通るのにどうしても舗装しない。マンホールはポッコリと出たまま。危ないじゃないか。
洗濯物があるので家だろうけれど、ポニーと共存し、ポニーはゴミと一緒にいるらしい。建物の玄関の煉瓦は崩れ、壁は舗装途中なのか崩れたのか何だか分からないレベル。
町での観光馬車の馬を飼っている人たちがこの辺に多いのか、馬をちらほら見かけた。
完全に放し飼い状態で、持ち主もいない。
この家では紐でつないでいたみたいだけれど。
馬がいるということは、結局どういう事になるかというと、やっぱりどうしても、そういうことになる。
うんこ落ちまくりじゃないか。
きったないなあもう。
何とかしなよ。
掃除しなよ。
金金金金と言っている暇があったら掃除ぐらいしろ。
ホテルにいてもお湯が出ないしネットはWi-Fi悪いし、外に出たら出たで客引きだの金とり男がうざすぎるし、ランチを食べればお釣りを盗まれるかハエが飛んでいるかで、外に出ればうんこまみれでうんこを踏まないように歩かなくてはいけないし、肝心のピラミッドはただの石の塊で、何なのだこの国は。
死んでも出てやる。
そう決めた。
でも、ホテルはまだ先だ。先にこのコンクリを知らない砂まみれの道から出ないといけない。
この辺は、多少レベルが上がったような気がした。これは、多少コンクリだろうか。柔らかい気がするけれど。多少コンクリっていうのもおかしいか。
この道を行けば、私が渡れなかった道に突き当たるはず。本当に行けないのかどうか、行ってみれば分かるよ。行けなかったら戻ればいいさ。
汚らしさ抜群だ。野良犬もゴミをほじくるわけだよ。
薄汚いな。これがピラミッドの徒歩10分圏内か。不衛生過ぎるんだけど。
突き当りにフェンスが見えるね。
あの自転車の人が真っすぐ行くらしいから、突き当りで行けないのならどこかで引き返すはずだ。それにしても、車を捨てるのをやめようじゃないか。すごいなこの国。違う場所にタイムスリップしたみたいだ。
自転車を見ていたら、突き当りを左に行ったのが見えた。左が見えるほど視力は良くなかったけれど、左に行ったのは見えるレベルの視力はあった。とことこ歩いてもうちょっと近くなるのを待った。
犬まで出てきたところを見ると、左へは行けるのだ。
犬が怖くて多少止まったけれど、逆側を行ってくれたので助かった。ただでさえ犬が怖いのに、こんな不衛生な場所にいる犬に嚙まれたら死ぬかもしれないと思ったらもっと怖かった。動物上皮アレルギーどころの騒ぎではなかった。
左、確かに行けるようだ。何でもいいけど、フェンスの置き方が捨て身だな。
フェンスの向こうはすぐホテルなんだけど、向こうから渡ってこの道に来ることができたんじゃないか。
そうでもないか。ものすっごく直進してからじゃないと道路に出してもらえないらしい。これ、相当無駄な作りだと思うんだけど。
そこで、新たな問題が発生した。
彼は、石の上をひょいひょいと渡っていた。
最悪だなこれ。
きったないなあもう。
いい加減にしてくれって。
どこを通ればスニーカーがぐちゃぐちゃにならずに歩けるの?
いやもうホント、悩んだし。行こうか戻ろうかって。
多少スニーカーが汚れただけで行けるのかどうか、この、水がどのぐらい深いのか、どうしたらいいのか、ちょっと止まった。
この水は何なのか。雨水か。だけど、雨、降った?到着して2日、雨が降った記憶がないが。そうなると、理系がダメだから、パイプ系ダメで、どこかから水が漏れている。それも、おそらく下水だ。死ぬほど汚らしく、バイキン細菌うようよの水だ。靴の裏についただけで危ないかもしれないほどだ。それを履いてホテルに帰って部屋にその靴で入るわけだから。
でも、戻るのも面倒だし、何とか石の上とかだけで着けるところまで行こうと、この汚らしい水たまりを進む事にした。
絶対エジプトを出てやると思いながら。
何とかうまいこと進んでいくと、少し落ち着いた。
今地図で見たら、この左側は、ゴルフ場と公園らしかった。だとすると、やっぱり下水が漏れていた可能性が高いと思う。水たまりのある道路など他になかったし。
水たまりだけでなくゴミ溜め道路でもあったけど、ゴミはあちこちにあったから、別に珍しくはなかった。エジプトでは不衛生は当たり前だと思う。
振り返って一枚。標識があるということは、一応ここが道路のつもりでいるのだろうか。
そろそろ道路も乾いた部分がでてきており、それに伴いゴミも乾いてきている。
ああ、この道をきたのか。無事で良かった。
フェンスもペコペコだ。
もうすぐ出口らしい。これ、何でフェンスを途中で中断して空間を作って道路に出られるようにしておかないのだろう。
やっぱりあれか。「フェンスを作ったらずっとフェンス」みたいな、柔軟性がきかない考え方で、臨機応変な対応や効率的を重視した考え方ができないのか。ついでに、あの粗大ごみは何だろう。「小さなゴミがあるのなら大きなゴミも置いていい」、みたいな、間違った根拠からくる結果だろうか。
やっと出たけれど、おまけのようにコンクリブロックが崩れている姿があった。ブロックも意味ないね。ブロック作っても接着できないなら、もうブロックなんかいらないから、全部砂場にしておけばいいよ。
結局、どこに出たかというと、今朝ピラミッドへ行くのに通った入り口付近だった。何て無駄な作りなんだろう。
またひどい渋滞のこの通りを行くことになった。
すごいんだよホント。車線とかないからめちゃくちゃだし。
突っ込んでいるようにしか見えないでしょう。
時刻は15時8分。長い散歩だったな。目に入ったものは不潔なものばかりでとてもいい散歩とは言えなかったけど。
これ、レストランかな。つぶれているようにしか見えないけど。やっているのなら、今晩ここにしようかな。
と思いながらも全然違うところへ行ったけどね。
さ、戻ったぞ。
どこに行くか検討しよう。最重要候補はもちろんイスラエル。
ホテルも見てみよう。写真も見てみよう。
本気でブルーな顔をしてやっとホテルに入った私は、まず女の子に、予約を断った。