ホテルに着いたら、あの女の子が、
「どこに行ってたの!探したのよ!部屋にも行ったの!」
と言うので、何かと思ったら、
「メンフィスの博物館は予約が必要なの。何時にするのか聞こうと思って」
と言うので、何でマネージャーに言っておいてと言っただけなのにそうなっているのかと思った上、なぜこういう言い方しかできないのかと思うともっと疲れた。
なぜ彼女がタクシーを探して博物館のチケットを予約しようとしたのか分からないけれど、博物館のチケットは事前購入のみなのか、博物館はツアーでないと行けないのか、そして、そもそもメンフィスに行ったら博物館へ行かないといけないのかと色々と思ったけれど、彼女とは話すだけ疲れるので、詳細は聞かず、断るだけにしておいた。
私 「それで、予約したの?」
彼女 「してないよ」
私 「良かった。悪いけど、エジプトを出る事にしたから、予約しなくていいよ」
彼女 「なんでなの~!」
私 「金金金金うるさいし、汚らしいし、とてもじゃないけど、この国では旅行できないから、フライト変えてエジプトを出る」
彼女 「ああ なんてことなの~。それはとても悲しい。かわいそうに。嫌な思いをしたのね。なんて可哀そうなの~」
もういいから放っておいてくれ。
この子はなぜ年上を子供扱いしているように聞こえる英語の話し方をするのだ。
部屋へ戻り、パソコンを出した。15時半ぐらいだったかな。
ネット接続が悪くてとても検索などできなかったため、フロントに言いに行った。
現在Wi-Fiの調子が悪く、エンジニアがくるとのことだった。フロントのWi-Fiなら使えるらしかったので、部屋にいたかったけれど、仕方がなく一階のフロント周辺にパソコンを持って行った。
フロント前のソファに座ってネット利用となったけど、この時点で不愉快だった。私とホテルの契約は、私が部屋を使うという契約だ。Wi-Fi利用も含まれている。パソコンを持って他の場所に行くなんて、本来あってはならないこと。
他の国へ行こうと考える事自体が本来あってはならないことだけど。
イスラエルか。
イスラエルへ行くのはいいけれど、イスラエルは敵対国が多すぎて、イスラエル発だと行ける国が限定される上、パスポートにイスラエル入国が分かるスタンプを押された後に入国できる国が減る。イスラエルに行ってからレバノンに行けたなら、レバノンからならサウジアラビア空港でバンコク行きがあった。でも、レバノンは、イスラエルに入国した事がある旅行者だと分かったら入国させてくれない。
イスラエルからタイまでの便があればいいけれど、サウジアラビア航空がイスラエルに就航するわけもなく、カイロからイスラエルに行くのは簡単だけど、そこからのフライトがないのだ。どこなら行けて、そこからどうやって成田まで帰国するのか、ルート作りが難しかった。
イスラエルからバンコクへ直行できないから、どこかを経由しなければならない。今後を考えたら、イスラエル入国時にスタンプをもらわないほうがいいだろうけど、やっぱりスタンプが欲しい。イスラエルへ行った証拠だというだけでなく、私は今でもパスポートにスタンプが欲しいので、スタンプレスでもわざわざオフィスへ行ってスタンプを押してもらっている。
スタンプ問題を除いたとしても、イスラエルが滅多にない難しい国なため、イスラエルへ行きたかったけれど、ルートやその後を真剣に考えると、どうもしっくりこなかった。
今晩もう一晩このホテルに泊まることになっている。
カレンミランでドレスを買いたいので、明日出国はできない。明日1泊だけショッピングセンターのホテルに泊まって買い物をして、明後日にカイロを出よう。なら、明後日のフライトを明日予約したらいいね。とりあえずは、明日のホテルを予約するか。
でも、その前に、旅行中必ずやるクレジットカードの明細チェックをした。不正請求があると困るので。
そして、このジャスミンピラミッドホテルからの請求がおかしいことに気が付いた。
計算おかしいって
最初に2泊予約して、料金は167USドルだった。支払いは現地でということだったので、ホテルに到着した時にカードで167ドル分を支払った。
そして、延泊した。マネージャーに、今の2泊と同額で1泊延泊できるかと聞き、OKと言われたため、1泊延長した。最初の2泊は167ドルだったので、1泊83.5ドルのはずだった。
以下、混乱すると思われるため、自信のない人はスキップして下さい。
最初の支払いをしたのは12月31日で、次の延泊の支払いをしたのも12月31日だったけれど、日本時間では1月1日になっていた。どちらにせよ、為替市場は年末年始で休みだったため、為替に変動はない時だった。使用したクレジットカードも同じ会社のものであり、為替レートは同じだった。
クレジットカードの明細を見ると、ホテルの請求は、どちらもエジプトポンドで上がっていた。
予約時の最初の2泊分の予約は167ドルだったので、この日のドル円為替は1ドル131円だったので、私はこの2泊を21877円と計算していた。ところが、カード明細では、4248エジプトポンド計上で、日本円での請求は23264円だった。計算していた予定額と1387円の違いが出ていた。1泊693.5円の違いだった。
何かおかしいなと思い、延泊分も見てみた。延泊は、1泊83.5ドルのはずだった。なので、10938円と計算していた。でも、2150エジプトポンド計上で、日本円での請求は、11775円だった。これも、予定額と837円の違いが出ていた。為替は同じなのに、最初の支払い時の違いは1泊693.5円で、延泊分の違いは837円だ。
私はドルで計算していたのにエジプトポンドで請求されたけど、通貨の問題ではない。
私は2泊で167ドル(4248エジポン)だった宿泊を同額で1泊延長したのだから、1泊83.5ドル(2124エジポン)だ。だから延泊分は1泊2124エジポンだったはずだけど、請求は2150エジポンだ。どうしてここで26エジポンの違いが出るのか。
普通、高く請求する時は、例えば、1泊20エジポン追加しようとか、10ドル多くしておこうとか、まず、切りがいい数字でやると思う。そして、同じその切りがいい数字で上乗せすると思う。全然めっちゃくちゃなところがいかに適当に数字を入れたかを表わしていると思った。
請求された最初の2泊分のエジポンは4248だけど、これをアメリカドルにすると、171.96ドルとなった。167ドルなはずなのに、4.96ドル多い。1ドルが24.7エジポンなら、167ドルは、4124.9エジポンのはずなのだ。

延泊1泊分は、2150エジポンでは、87.03ドルとなる。1ドル24.7エジポンなら、83.5ドルは、2062.45エジポンのはずなのに。3.8ドル多いけど、1泊3.8ドル多く請求するのなら、前2泊は7.6ドルじゃないとおかしいが、前2泊分は4.96ドルしか多くない。

結局、この延泊分も、83.5ドルを勝手な相場で計算し、2150エジポンと決め、その金額でカードマシーンに入れたのだと思う。
普通こんな事は起きないので、こんな面倒な計算すらもう二度とする事はないと思う。
通常なぜこうならないかと言うと、元々指定された通貨で決済するので。最初からカードマシーン支払い時にアメリカドルで決済してくれたらこんな事にはならなかったのだ。
違う国の通貨で支払う事は、あるにはある。でも、通常は、本当にその違う国の通貨で請求してくる。例えば、この後泊まったノボテルホテルなんかは、アメリカドル請求で、本当にドルで計上していた。
EUなんかだと通貨を選べたりするけれど、確かに通貨によっては多少違うけれど、本当に多少であり、計算すると最終的にほとんど変わらない額になるはずなのだ。
アメリカドルで決済するほうが得ならば、最初からドルで決済すればいい。なぜそれをわざわざエジポンにするのか分からないけれど、その際、勝手に為替を決め、少し高めにして計算して算出してから出したエジポンで決済しているため、毎回ちょっとおかしな数字になったのだと思う。
どうしてそうまでして自国通貨にするのか分からないけど、ドル額で金額を見せておいてエジプトポンドにしたら多少金額を上乗せしてもばれないと思っているのかもしれない。
どっかのレストランと一緒だな。
しれっとだな。
と思うけど、金額も低いため、見逃してしまうと思う。エジプトで837円なら、余裕で1日暮らせる金額だと思うけどね。
では、スキップしていた方、どうぞお戻り下さい。
エジプト男子の適当な脳内処理事情により細かな計算をしていましたが、もう終りました。
綺麗なホテルだから大丈夫かなと思ったけれど、延泊した時、嫌な予感がした。延泊しなきゃよかったのに。
金額は少ないけれど、そういう問題ではない。私はこすい人間が嫌いだ。
では皆さん、エジプトでは、こういう「しれっとバージョン」にくれぐれもご注意を。
早くこの国を出ようじゃないか。私の旅行が終わってしまう前に。まだ間に合うから、まだ4日目だけど到着から3日ほどしかたってないから、まだ十分取り返せるから、早く立て直そう。
と、パンケーキを食べながら思った。これは確か、エアフランスの機内で出たやつじゃないかな。思ったより美味しかったよ。

そしてまたレシートのチェックだの旅費をエクセルにつけたりとか、色々やっていたらもういい時間になったため、夕食に行くことにした。
フロントで、遠くへ行きたくないのだけれど、近所にエジプト料理のレストランはあるかと聞いたら、このあたりにはないけれど、1つ近所にあるよと言われた。あるのかないのかどっちなのだ・・・。
スタンドがどこだか分からないけど、スタンドの前だって。もうどこでもいいよなと思い、そこにすることにした。