目が覚めて一番最初にする事は、旅行のための検索。
ああ、バンコクからウドンタニまで行ってチェンライまで行って最後にプーケットでは、3800キロにもなる。
プーケットを諦めて海沿いをカンボジア国境まで行っても2600キロだ。
毎日移動しても200キロ以上だ。ゆっくり観光とか買い物できるだろうか。多少はホテルでまったりもしたいし。
悩みながらもまだ何も予約しないままシャワーへ。
最後のシャワーなので、シャンプーだの何だのを全部とってきて、綺麗にタオルで拭いてしまっていった。
さて、出発前、あれをやらないとな。
今回は日本から持ってきたやつを使おう。
無事に陰性。
ドンドンドンッ
誰か 「いるの?」
来ると思った。
私 「いるよ」
誰か 「出ないの?」
私 「出るよ。チェックアウト延長しているの。16時過ぎにまた来てくれるかな」
誰か 「知らなかった。ごめんなさい」
声はもちろん女性だった。
さて、プライオリティパスを使って空港でちゃんと食事をするとしても、何かしらちょっと食べておかないとね。
残ったこれかな。次からも無印バウムを持って行こう。賞味期限が長いから、旅行中助かったな。これが最後の1本。13時18分。
では、チェックインを。
座席指定しなくても大丈夫だろうほど空き空きだけど、一応窓側で予約しておこう。
でも、フライトの予約もレンタカーの予約もしなかった。フライト時間がヒマだし、飛行機の中で予約することにした。
15時26分、フロントへ電話して、荷物を取りに来てくれるように頼んだ。
あれやこれやと確認し、忘れ物はないよね。
私のアゴぐらいの位置で高すぎて困ったミニ棚の上もOK。
じゃ、タイまで行くか。
15時31分、廊下を歩く。タイへの第一歩。
13階ではなく、左が1階にいて右が3階にいる。私、何階だったかな。2階だったのかな。
15時35分。早すぎたと思う。
ノボテルエアポートホテルは、空港までの無料シャトルバスを運行していた。それもお目あてだった。無料なら、帰りに現金がなくても大丈夫だから。
確か1時間おきとかで、次が16時だったので、まだ時間があった。
20分ぐらいここに座っていようか。
私の荷物はカートに乗せたままで放っておかれてあの状態なので目が離せないから、ここから見ていよう。
そして、15時50分、そろそろ外で待っていようかと思ってスーツケースに近づき、外に出してとポーター君に言ったんだけど、ちょっと待っててと言って又放っておかれた。
待っていてバスが行ってしまったら困るので、自分で押していく事にした。
外に出そうにも、カートが大きすぎるため、ドアをくぐれず、しょうがないから、スーツケースを1つずつおろして外へ出した。
15時58分、あれだろうか。
すると、さっきのポーター君が、バツが悪そうに出てきた。客に、しかもレディーに一人でスーツケースを押させて外に出させてしまったので、取り繕うように話しかけてきた。カメラ素敵だね、とか、ただのコンパクトカメラだったのに。
16時1分。バスが来る様子もないんだが。
さっきと全然変わらない光景なため、
ポーター君に聞いてみた。あれに乗るんでしょうと。すると、違うよと言って、ドライバーはまだ来ないと言う。だから、いつ来るのか電話してと言った。電話してくれたけどつながらなかった。
16時8分、寒いので中に入り、アップルジュースを。冷蔵庫から取り出したばかりだったけど、それほど冷たくなくて丁度良かった。
どうせ空港で捨てなくてはいけないから、空港に着く前に飲もうと思っていた。
16時17分、到着したあれがそうか。なるほど。巡回バスなわけだ。運転中なら電話に出なくて当然だ。往復1時間かからないはずだからどうしたら遅れたのか分からんが。
荷物を蹴ってそっち側へやった後、アメリカ人の女の子が何かを運転手に渡しているのが見えた。嫌な予感がした。
16時18分、私も乗り込む。カーテンというか、布がかかっていた。夏は日差しが強いからかな。今は冬だけど。
2分後、空港圏内へ。
こんなに近いのにどうしたら17分も遅れられるのだ。
だけど、私が下りるのはこちらではない。
もうちょっと進む。
車、古くない?タイムスリップしたみたいだよね。
私が下りるのはこちら。無事到着。16時28分。
車を降りると、運転手の男がスーツケースを2つ後ろから降ろしてくれた。
そして、余計な事を言った。
男 「チップは?」
余計な事を言うんじゃないよ最後の最後まで。無料シャトルバスだろうが。無料と言っているのに客がチップをくれるならもらっておくのもいいが、自分からチップと言うのならもはや無料バスではないから無料と言うな。お金が欲しければ最初から有料バスにしろ。そもそもチップは自分からねだるものではないぞ。
最後の最後までうっとうしいな本当に。
私 「無料でしょうが!何なのよチップって!あんたたちが金金うるさいから現金なんかもうないよ!」
200エジポンをおろして135払ったため、まだ65持っていたけれど、こんな奴にあげることはない。20分近く遅れて寒いところに待たせておきながら金をくれとは何事だ。私のほうが払って欲しいぐらいだ。
やっぱり、さっきのアメリカ人の女の子にも、同じように言ってお金をせがんでいたのだ。女ばかりを狙うのかもしれないけれど、無料だとホテルが掲載しているのに例えチップでもお金を求めるのは、ノボテルとしてもまずいと思う。
もう早くこの国から出して
あっちかな。
いや、多分、どの航空会社であったとしても、あのセキュリティを抜けるんだ。見るからにごった返しているから。
結構待たされたけど、やっと自分の番が来た。ちゃんと並ぶとか、そういうことができない人たちなんだもの。
セキュリティを抜けて、振り返って1枚。やっぱり空港はダメダメだ。20年ぐらい前の空港みたいだ。
電光掲示板はあるけどね。
ライトとか高そうだけど、物にお金をかけても仕事ぶりは改善されないし。
生まれて初めて乗るサウジアラビア航空だった。リヤドで乗り換えて、タイへ。リヤドまではエコノミーで、リヤドからタイはビジネスしかなかった。
サウジアラビア航空カウンターへ行くと、向かって右が女性で左が男性だった。右の女性はべらべらしゃべり仕事をする気もないようだったので、男性のところへ行った。
スーツケースを渡して、身軽になった。
16時54分、出国の手続をしよう。意外とすいている。
パスポートを出してスタンプをもらったけれど、見たら非常に薄くてどこに押したか分からなかったので、戻ってもう一度押してもらった。
アラビア語で何だか分からないけど、スタンプ派だからさ、パスポートのスタンプ、ちゃんと欲しいのよ。
またここでパスポートを出した。何だったのだろう。
とりあえず私が向かうのは、ラウンジだ。ご飯を食べるんだ。
何と人がいない空港なのだろう。
ここを右に行ったようです。
この向きで撮っているので。
又何かするの?
セキュリティチェックのタイミングがおかしい気がするが。
ここ、ちょっと並んだ。後ろに赤ちゃん連れの日本人カップルがいたけど、子連れでこの国にいて大丈夫だっただろうか。
さて、セキュリティを通って、やっとラウンジへ。あっちだな。
何と読むのか。アーレインかな。
入ってすぐ小さなラウンジがあるけれど、もう一つあるので、そちらのほうがいい事は知っていたので、そっちがアーレインだったかどうか忘れたけれど、小さなラウンジはちらりと見ただけで素通りして行った。
なかなか遠かったけど。
全然ラウンジへ行きそうじゃない場所を抜けていった先にあります。
入り口の写真がないけれど、この辺に荷物を置いて、ご飯を取りに行った。
お皿をとりまして、
前菜的ミニなものたち。サラダを食べよう。パテももらっておこう。
サンドイッチにも手を出しておこう。
揚げギョーザでもとっておくかな(アゲギョーザデハアリマセン)。
やっぱりメインはカレーだ。ご飯は2種類とっておこう。
できあがり。写真ないけど、冷蔵庫にはファンタアップルがあったので、大喜びでとったんだ。美味しいかった。どこかでスープもとったらしい。
パンは置きっぱなしだからパサパサなのはしょうがないとして、バターチキンカレーは美味しかったな。無料でこれだけの食事って、ほんと、プライオリティパスに入って良かった。空港なんて、ジュース買うだけで300円ぐらいすることあるし、食事も高いのに大しておいしくなくてさ、無料の食事のほうがずっと美味しいや。
年会費が1万1000円だから、年に3回ぐらい使えたら空港利用時と同額だと思う。今回は、成田で1回、残念ながらパリでは時間がなかったけど、これで2回目。もう十分得した気になっていたけど、この後、サウジアラビアでどうしようもないクッキーか何かとジュースを飲んで、タイでそれなりに食べて、ベトナムではシャワーまで浴びた。全部払っていたら、1万5千円ぐらいだったかも。乗り換えが多い時は特にありがたいね。
さて、お腹もいっぱいになった私は、歯磨きをしにトイレへ。
綺麗だった。17時48分。
フライトは19時40分出発。それまでにこの65エジポンを使ってしまおう。
しばらくラウンジでWi-Fiを使わせてもらってパソコンを出して色々と見ていた。それでもまだ、レンタカーの予約もしなければ、到着した後のホテルの予約もしていなかった。
飛行機に何かあったら到着もしないし、無事に着くかどうか分からないし、段々何もかも疑わしくなってきており、特に、サウジアラビアは大丈夫なのかと不安だったので、ちゃんと飛行機に乗ってタイに向かってから飛行機の中でレンタカーを予約すればいいよ。
ホテルは後でいい。車とスマホとWi-Fiという三種の神機さえああれば何でもできるようなものだから。
お店は色々あるけれど、買ってもしょうがないようなものばかり。
一応自分が乗るフライトのゲートへは向かっていた。
どこだったか忘れたけどね。
これを撮っているので、多分EかBなのだ。おそらくEだ。
エジプシャンな感じのお土産屋でもあればちょっと立ち寄るけどな。
お店が減ってきちゃった。
この左側が私が乗る便のゲートだった。着いてしまったので通り過ぎることにした。
お店が見える気がするから行ってみよう。
ちょっとあのお店を見てみたけれど、エジプシャンではあったけど、どうしようもないものばかりで、しかも、65エジポンで買えるものはもっとどうしようもなかった。
しょうがないから、ゲート付近に戻った。
スタバがあったから、65エジポンで買えるものがあるかどうか見ようとしたけれど、目が悪すぎて壁のメニューが見えなかった。しょうがないから並んでレジまで行き、レジのメニューを見たら、60エジポンの紅茶があった。5エジポンを余らせることがとっても悔しかったけれど、5エジポン札を戦利品として持って帰るということで納得して、紅茶を買った。
何て汚いの。スタバだし、もっと綺麗にしたほうがいいよ。
19時17分、60エジポン(330円)もする紅茶を飲むところ。席に座り、出発までゆっくり飲んでいようかと思っていたら、
搭乗手続きが始まっていた。
絶対遅れると思っていたけれど、とっても早く搭乗を開始しており、紅茶が熱すぎてまだ飲めもしないのに、ほとんど残して行かないといけなくなった。
最後の最後に搭乗し、時刻は19時28分。
思っていたよりも広かった。エコノミーなのに。
夜だから閉じなくてもいいけれど、この窓なら閉められるから、昼間でも安心だ。
お手ふきかと思ったら違った。
もうすぐ出発だ。
隣は誰もいないし、快適にサウジアラビアまで行けそうだ。
この機体にはWi-Fiはないのかと聞いてみたら、ないと言われてしまった。短距離だし、しょうがないか。タイ行きの便でWi-Fiを使おう。
カイロからリヤドまで3時間ないし、やることもないけどまあいいか。
乗客が少なかったので、問題なく時間通りに出発できそうだ。
私、成田を離陸した時のふわっとする感じが大好きだった。初めて飛行機に乗った時からずっと。ふわっとする感覚が好きなのではなく、浮かんだということは、地球から離れているため、日本からももちろん離れたということなのだ。飛行機のタイヤが陸から離れた瞬間、日本につながれていないという、日本から解放されたのだという感じがして、にこやかにさせる解放感を覚えるのだ。そして、「安堵のため息」のように深呼吸をする。誰にも気づかれないように、小さく。
何度離陸しても薄れる事がない感覚だけど、日本発でないと味わえなかった。住んでいたイギリスを出発してもそのような離陸の解放感を味わった事はないし、旅から帰る時も同じ。日本を出る時だけしか味わえない解放感だ。
それが今、ゆっくりとエジプトを出るための滑走路を走っている今、いつタイヤが陸から離れるだろうとにんまりしている。待ちに待った瞬間が来るかのように、にんまりしている。
そして、これほどまでに嫌がられる国が二度となければいいと思っていると、飛行機は、無事に「ふわっと」した。
夜景だけ見れば綺麗な気もするカイロから、ふわっとしたのだ。
行き先は、サウジアラビアのリヤド。
サウジアラビアに着いたら、行き先がタイに変わる。
そして、私の本物の旅行が始まる。