成田でスーツケースを預けた時、カメラのバッテリー等がスーツケースに入っていませんかと聞かれました。ダメだったっけ?毎回入れてたけど、何も言われたことはないのですが。
まあいいやと思って、その場でスーツケースを開けて電気器具入れ袋(古風な名前)からバッテリーを取り出して、スーツケースを預けました。
さ、では、ラーメンを食べて、
ちゃんとこぼして、
醤油味な私で出国。
麻薬犬がラーメンのおつゆに反応するようになったら、二度と渡航はできんな。
幸せを噛みしめて出て行こう。
結婚式のお呼ばれ先はフィンランド。新郎新婦はカナダ人とフィンランド人。
2人は数年前に日本に遊びに来たことがあったので、お土産を買って行こうかなと思って、新郎に、新婦は日本で何を気に入っていたかと聞いてみました。
「ラーメン」
との返事だったので、しっかりとお土産をお腹に入れて、違うお土産を買いに空港でフラフラ。
これ、空港外でも売ろうよ。
ポッキー軍団、個人的には欲しかったのですが、自分用には荷物が増えるので止めました。お土産としてはどうかと思うのよ。日本に来たことがある相手にはね。すごく目立つ売り方をしているから、買ったことがあるかもしれないし。
そして散々悩んで、小さな日本酒と八つ橋みたいなお菓子を買いました。日本酒は、瓶だと重いから諦めようかと思ったけど、ボトルがあったのでそれにしました。八海山。
結婚式に呼ばれてお土産を持って行く必要があるわけではありません。ただなんとなく買いました。小さいのにして良かった。
さて、一応お土産も買ったし、初めてのフィンエアーでいよいよヘルシンキへ。
と思ってゲートが開くのを待っていたら、アナウンスで呼ばれてしまった。カウンターまで来て下さいって。
私 「さっきアナウンスで呼ばれたんですが」
CA(キャビンアテンダント)さん 「これ、落としませんでしたか?」
私 「きゃー 〇×▽’’&!!!!ありがとう!!!!それ!%%$#!私の!」
と、興奮する私。
素晴らしい日。出発前から縁起がいい。
失くしたことに気が付く前に失くした物が返ってきたよ。
「すごい!何で私だってわかったの!?すごいすごい!ありがとう!」と感動してはしゃぐ私。
こういうものはみんな電気器具入れ袋に入れてあるから、バッテリーを出した時に落としたんだ。
失くしたと思っていないので、「新しくSDカードを1枚もらいました」みたいな気分もなくはないな。どっちの気分も持って行こう。
出だしよろしいフィンランド旅行。
結婚式では、知っている人は新郎新婦を含めても3人ぐらいしかいないと思うけど、他の招待客も大勢いるし、ひっきりなしに話せなくてはいけない。英語には触れているけれど、全然しゃべっていないし。1年と8カ月、道行く外国人に聞かれたことを説明するぐらいの日々だった・・・。
脳を英語に切り替えておきたいので、私の列の担当はどうか日本のCAさんじゃありませんように。
飛行機で隣に人がいたらちょっと話すかもしれないけど、あんまり話しかけられたら迷惑だしさ。だけどそもそも、ガラガラで誰も座らないかも。
と思っていたら、意外にもほぼ満席。
私が行く数日前、フィンランドでテロがありました。場所はトゥルクという街で、首都のヘルシンキからはそう離れてはいません。
このテロのお陰で、もしかしたらキャンセルが増えるかなと思っていました。だけど、良く考えたらフィンランドに行かなくてもいいものね。ヘルシンキ乗り換えで利用する人が多いしね。
というわけで、私の隣ももちろん空席ではなく、西洋人の男の子が座りました。特に話しかけずにいるつもりでしたが、全然寝ていなかったので席についた途端にコックリと始めた私は、気が付けば彼の肩にガツンと頭をぶつける始末。
何だよしっかりしろと思っても、又寝る。ふと気が付くと、ガツンといくどころか、ちょっと肩を借りて寝ていたので、「Sorry」の連発。
居眠りする度にカクカクと首が落ちるので、首もピキピキ。まだ離陸してもいないのに、このまま10時間カクカクやっていたら首が折れるかもしれないじゃないか。
「What would you like to drink ?」
あ、良かった。ジャパニーズCAさんじゃなかったよ。そういえば、日本人CAって、ビジネスクラスに集中している気もする。
とりあえず、やっぱり眠い時はコーラ。氷も入れてもらいました。柿の種もついてきた。
目が覚めたな。冷たいしね。氷入ってるしね。
最初の飲み物の後って、大抵食事が続いたりするんだよね。ラーメンを食べてきたからさ、お腹いっぱいっていうか、むしろ油っぽくてちょっと気持ちが悪いぐらいなのよね。後3時間ぐらいしてから食事にしてくれないかな。
なんて願いは虚しく、
ほどなく食事到着。
確か、鶏か牛肉かという質問だった気がするのですが。そしてもちろん鶏を選んだはずなのですが。
そこは記憶から飛ぶほどに、このご飯に「ウッ」ときてしまった。多分、バターライスだったんじゃないかなと思っています。隣のソースかもしれないけど。寝てない上にラーメン上がりの胃炎持ちには、かなりきつかったです。においだけで気持ちが悪くなりました。
というわけで、ほぼ残す。
大丈夫。まだまだラーメンでお腹はいっぱい。
空港でスマホを使いすぎて充電がなくなってきているので、コンセントを探そう。足元にはあったけど、日本の長方形2本型コンセントを差し込んでも充電マークがつきませんでした。
そんなはずはないの。日本発着だから、日本のA型コンセントにも合うようにできているはずなのよ。
隣の彼にちょっと言ったら、「そうだよね、合うはずだよね」と言いながら、自分のコンセントを出してくれました。
そこからおしゃべりの始まり。
彼はスイス人で、日本で少しお仕事をして、帰国するところでした。何か月いたって言ったかな。奈良にいたようです。
日本にいたから、日本のプラグからヨーロッパCタイプの口へ変えるプラグを持っており、それを借りたらうまくいきました。
彼、マイコンセントを一杯持っていた。手作りだと言っていました。
トラベルブロガードライバーであることを言って、その私物をブログに乗せてよろしいかと尋ねたところ、いいよとのこと。
こちらが彼自作のマイコンセントの先。これは、SE型かな。
そしてこれ、スイスと言ったかフランスと言ったか。忘れちゃった。どちらかが昔のタイプで、今でも使われている場所があるから、2種類持っておくんだって。
この単体自体は自分で作るのではないですよ。部品を買ってきて、自分でつなげたのです。
だから、色も違ったりする。
ただの理系でここまでやらないしと思って、大学では何を勉強したのかと聞いたら、電気学とのことでした。
手作り感溢れるコンセント。
自作なので、購入時の値段がまだついていたり。1.7スイスフラン。
全体は撮っていませんが、分岐がいくつもありました。
彼は自らを英語話者とは言わないけれど(フランス語話者です)、英語を話しました。ああだのこうだの、色々お話させてもらった。
環境系の仕事で日本に来て、地方自治体で働いていたようです。名刺をもらって、フェースブックでもお友達になりました。
ああ、少し英語をしゃべらせてくれてありがとう。舌が回っていないのが自分で良く分かったよ。この調子で到着してもしゃべっていよう。
そもそもこの旅行では、特にその次のバルト旅行では、ひっきりなしにしゃべっていたかったのです。すっごく小さな出会いを重ねながら、ちょこっとちょこっとずつ人としゃべりながら、何十人もの人と触れ合いたかった。
舌が回らないようではダメではないか。
とりあえず、寝ておこう。
いや、眠れないよ。首の骨は無事でいいけど、どうしよ。
隣の彼はパソコンで映画を見ているので、邪魔しないようにしよう。
ええと、ちょっと、ジュースをもらいに行こう。CAさんがいたら、話かけてみよう。
私 「飲み物もらえますか?」
CAレディー 「好きなものをどうぞ」
ジュースを飲みながら、
私 「フィンランドの人?(Are you Finish?)」
CAレディー 「え?」
あれ?フィンランドの形容詞って、フィニッシュじゃなかったっけ。間違ったかな。
私 「Are you from Finland?(と、文章を変える)」
CAレディー 「そうよ」
私 「空港からさ、タクシーで市内まで行ったら、いくらぐらいかな?」
CAレディー 「どこのホテルに泊まるの?」
私 「クラウンプラザだよ」
CAレディー 「クラウンプラザだったら、フィンエアーのシティーバスが止まるはずだよ。市内までタクシーで行くと50ユーロぐらいだけど、バスなら6ユーロぐらいだよ」
私 「そんなに高いの!?じゃ、バスにしようかな」
の後、少々の間ピーチクパーチク。「結婚式に呼ばれてね、ギリギリに決めたから何も知らなくて・・・」、ってなものです。そして、席に戻ってから、スマホの辞書でフィンランドの形容詞を調べる私。情けないな。だけど、フィニッシュで合っているようでした。
感じのいいCAさん、お話ありがとう。空港を出たらバスを探してみるよ。
と、時は流れ、時刻は日本時間夜7時40分。フィンランド時間午後1時40分。
朝食が到着。マカロニかな。
そんなに食べられないので、この左上のスポンジケーキをこっそりリュックに入れました。
外はまだ明るい。この辺は昼間だもんな。何だろうこの小島。行きたい・・・。
フィンランド時間、午後3時8分。もうここはロシアではないと思うよ。
3時15分。都会が見えた頃、
私の腕時計もフィンランド時刻に合わせました。
3時18分。無事着陸。あいにくの雨。
スイス人の彼とは機内でお別れの言葉を交わし、私はゆっくりと外へ。
初めまして、フィンランド。