フェースブックのメッセンジャーを開くと、電話のマークがあったので、それをタップ。
ぽんわかぽろりんふぉわんふぉわん
音はなるけど、誰も出ないね。
やっぱりダメなのかな。
旅友と広尾で待ち合わせをしていた時、旅友が何故かフェースブックから電話をくれたことがありました。だけど、すぐ切れちゃった。あれ以来、フェースブック電話はダメなのだろうとずっと思っていました。
ところが、
ぽんわかぽろりんふぉわんふぉわん
ありゃ。かかってきた。
だけど、私が出る前に切れた。
だからもう一度かけ直してみた。
「Hi Junko」
出た!!!
かけたのは、同じく結婚式に呼ばれていた友達。声が非常にクリアでした。ラインで初めて電話をした時も思ったけど、ネット電話のほうが音がいいのでしょうか。
結婚式は翌日だったけど、その前日と前々日に、新郎新婦が、イベントみたいなものを開催していました。「24日と25日にこういうことをやるから、出席する人は連絡してね」という感じでメールが来ていたんだけど、結婚式に行けるかどうか分からなかったので、返信していませんでした。
24日には日帰りでエストニアに行き、この25日は、ランチから始まり、公園へ散歩に出て、夕方からは港の小さなカフェを貸し切り状態にして、みんなで集まって飲むという感じでした。
こういうものは普通はやらないのでしょうが、何せ、新郎の親戚は全員カナダからやってきていて、その他友人も、イギリスを始め、住んでいるオランダからもベルギーからも来ていました。そして私も、日本から。それもあって、催し物を計画したんだと思います。
というわけで、この夜は港のカフェにいるのを知っていたので、友達にまだそこにいるのかと、何時頃に戻るかと聞いたのですが、まだ彼女も来ていないし、何時に帰るか分からないとのことでした。
私ちょっと、勘違いしていて、誰でもふらっと行けるようなイベントだとは思っていなかった。席があったり、紹介があったりと、あんまりカジュアルではないのかと思っていました。だから、もう今日は疲れているし、明日の結婚式で会おうかな・・・と。
私 「何時にそこを出るの?」
友達 「全然分からないよ。まだ僕の彼女が来ないんだ。だからしばらくいるよ。良かったらおいでよ」
私 「うーん。着いたばっかりだし、雨に濡れて疲れちゃったしなあ。誰がいるの?」
友達 「新郎新婦と、親戚とか、友達とかだよ」
私 「そっか。何時ぐらいまでやるの?」
友達 「さあ。もう1,2時間はやるんじゃないかな。疲れてるようだったら大丈夫だよ。明日会おう」
私 「お土産があるんだよね。これ、どうしようかな。結婚式までに渡したかったの。じゃあさ、ホテルに行ってお部屋に置いておいてって、フロントに預けておくよ。今日はちょっと、早く寝るね」
友達 「わかった。じゃあ今日はゆっくり休んで。明日結婚式前に、ホテルのロビーで会おう」
私 「うん。バイバイ」
寝ないでフライトでコックリコックリだけして又眠れなくなっちゃって、食事もほとんどしていないのに、胃がひっくり返っちゃうから、後でその辺で食事してスーパーにも行って、帰って寝よう。
あーあ。さっきは寒かったな。まだ寒いや。暖房借りるかな。お風呂に入るにはまだ早いしな。そう、まだ早いし・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
何してんのさ。
友達に会いに来たんじゃないのか。
なんかさっき、断ったろ。
断ったくせに、後で夕食に外へ出ようと思ったろ。
本命の用事を蹴って、その辺でご飯食べて寝るのか。
疲れてるけど、大丈夫だよ。
ヨーロッパに来て時差ボケになったことないじゃん。ヨーロッパ時間な体じゃないか。
寝てないからちょっとナチュラルハイだけど・・・・・。
丁度いいじゃないか。ナチュラルハイで。
顔洗って化粧し直して、ヒートテック着て行ったらいいじゃん。
今日と明日しか会えないんだよ。
10時間かけてわざわざ来て、早く寝るってなんだよ。
まだ夕方6時だよ。
どんだけ早く寝るんだよ。
朝刊配る気か。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
行くか。
顔を洗って、化粧水つけて、ファンデーション塗って、あ、頭・・・・。
ツイストアフロになっているけど、分け目がなんだかずれている気もするけど、まあ、これでいいか。
寒いからヒートテックレジギンスを履いて、ジーンズ。上もヒートテックで、あ、薄いセーターあるし、あれを着よう。だけどそれじゃまだ寒いよ。薄くて暖かいカーディガン持ってきてるから、あれも着よう。それと、マフラー持ってきたかんね。巻こう巻こう。
だけどなんかちょっとやっぱり、
ファンキー。
ああ、暖房を借りておこう。
そして、フロントへ電話をしてラジエーターヒーターを持ってきてもらいました。持って来てくれた彼は、ケニア人だった。
「ケニアに行ったんだよ~」
なんて言いながらちょっとしゃべったが、行かなくてはいけないので、お別れ。
よし、準備ができたぞ。
あ、電話電話。
ぽんわかぽろりんふぉわんふぉわん
出ないな。まあいいや。とりあえず行ってみようか。
ぽんわかぽろりんふぉわんふぉわん
すれ違ってばかり的ネット電話。
私 「あ、もしもし、何度もごめんね。まだいるのかなと思ってかけたんだよ」
友達 「まだいるよ。彼女、まだ来ないし」
私 「なんか、大して疲れてないし、まだみんないるなら行ってもいいかな」
友達 「もちろんOKだよ!」
ということで、出発。
フロントに行って、さっきのレディーにちょっとタクシーのことを聞いてみよう。
私 「あ、さっきはありがとう。暖房持ってきてもらった」
フロントレディー 「え?」
あ、さっき電話に出たのは隣のフロントレディーか。声もわからんようになってるな・・・。
私 「あ、あなた、ありがとう。暖房きたよ」
隣のフロントレディー 「そう、良かった」
そして、こちらのフロントレディーへ。
私 「あのね、(カフェの住所を書いた紙を見せて)ここへ行きたいの。ここにみんなが集まってるんだ」
フロントレディー 「ああ、So it is all set up」
All set up ってどう訳したらいいだろうか。「全部組まれてるんだね」、みたいな、ちょっとびっくりしていたような感じ。やっぱりこういう事前パーティーみたいなものは珍しいんだろうなと思った瞬間。
私 「そうなの。もうみんな行ってるんだ。タクシーでここへ行ったらいくらぐらいかな」
フロントレディー 「15ユーロぐらいじゃないかな」
フィンランドは流しのタクシーがほとんどないので呼ばないといけないと書いてあったので、
私 「だけど、どうやって呼んだらいい?呼んでくれる?」
フロントレディー 「うん・・・呼んでもいいんだけど・・・、とりあえず、あそこに1台いるよ・・・」
ありゃ。ちょっと困惑。ホテルタクシーだとなんだか上乗せするんだろうか。タクシーを呼んだらそこまで来るまでの料金が加算されるようなことが書いてあったし、どうなのかな。
私 「あ、ホントだ。あれ、外走ってるタクシーと料金同じなの?」
フロントレディー 「同じだと思うよ」
タクシーはすぐに見つからないと思い込んでいる私の前にあっさりタクシーがいたため、ある意味ぼったくりの待合タクシーだと思ってしまって、ちょっとレディーにいくつかフィンランドタクシーのことを聞いてみました。
タクシーは、確かに流してはいなかったけど、ホテルなど、要所要所ではちゃんと待っているタクシーがいたし、呼ぶとあっという間に来ているようでした。それほど大変なことではなかった。
というわけで、外に出て、待っていたタクシーに乗ってカフェへ行くことに。