3日目①「マレーシア常夏のクリスマスイブの始まり」


12月24日 予定と予想と希望

生まれて初めての常夏のクリスマス。まずはイブのこの日、昨晩行こうと決めた動物園へGO。鳥と、動物の写真もちょっと撮る。気に入らなかったらもう一度野鳥園へGO。戻ったらホテル近辺のアウトレットに行けたら行って、その後ホテル隣接のショッピングセンターで買い物してユニクロも見て、庶民的な安いレストランで食事。その他の時間は適当でGO。


朝っぱらからおめでとう

熟睡して、目が覚めてもベッドでウダウダとしていた。ベッドが気持ち良かったし、動きたくもなかったし。




のろのろ起きて紅茶を飲もうと思い、お湯を沸かして、電気ケトルがグツグツ言っている間にベッドに戻ってみると、何か動くものが見えた。

それは、シーツの上で動いていた。






見た瞬間よぎったけれど、よぎりを無視してティッシュで普通につかんでみた。

つかんだものを見た瞬間すぐに分かったけれど、「暗いしね」、ってことで、明るいところでじっくり見るために、窓のそばへ行ってみた。






明るい場所で見てみると、

8:25

超ミニサイズ。ミニミニだから、まだ確信を持たないようにしておこう。






とりあえず、ぎゅっとつぶそう。

そして、ティッシュごとテーブルの上へ置いておこう。






まあ、紅茶でも飲もうじゃないか。

お湯が湧いたしさ・・・。






紅茶を入れて再びベッドに戻り座ろうとしてシーツを見ると、






もう一匹発見。






少しずつ血圧が下がっているのを感じながら、紅茶を静かにベッドのサイドテーブルに置き、ティッシュをもう一枚取ってきてその虫を掴んだ。

それから、確認の為に窓側へ。

今度は少し大きいからさ、確実なんだろうけどさ、一応、もっと明るいところで見てみないとね。違うかもしれないしさ・・・。






多少トリミングをしたけど、やり過ぎるとアップすぎて気持ちが悪いだろうから、このぐらいにしておきます。

8:27






そういうわけで、もう気が付かない振りもできない段階だ。

これだけ明らかだとね。






見たのは初めてだったけど、私はこの虫が何だか一発で分かった。ミニサイズのほうで既に分かっていた。気がついていない振りをしたけど。






これは、バックパッカーならおそらく誰もが知る虫です。

その名を、「南京虫」と言います。とはいえ、南京虫という名前は通称のようなもので、「トコジラミ」が正式名称だと思う。英語では、「Bed Bug(ベッドバグ)」と呼ばれています。

旅行者泣かせの吸血虫で、私がこの虫の名を知ったのは、確かタイに行く前だった。読んだ本に、安いホテルにはまだまだベッドにこの虫がたくさんいると書いてあったと思う。

日本でも昔はいたらしいし、今も発見されることもあるみたいだけど、私の家にこの虫がいたことはないし、南京虫が家にいたというのは誰からも聞いたことがない。白アリならあるけれど。

でも、南京虫はまだまだ世界には散らばって生息しており、温帯だけだと書いてあるものも読んだけれど、温度が高ければいいのだろうから、ベッドとか、ぬくぬくしたところで生きていて外に出るわけでもないのであれば、寒い国でも生きられるはず。

だって、人のバッグの中に入って移動できたりするので。こうやって、南京虫に出会った私みたいな旅行者のバッグの中に入ってしまえば、私が次に泊まったホテルでバッグを開けたすきに出て行って、今度はそこで繁殖していく。要するに、「旅行者が運ぶ虫」でもある。

ハードスーツケースならプラスチックだけど、リュックなどの布だと、南京虫たちは、表面にしっかりとくっつき、旅行者に着いて行くことができます。大抵は、わずかな隙間から荷物の中に入ってしまうはず。ハードスーツケースでも、チャック式だとチャックのあたりが布だからくっつけるかも。

因みに、暗いところが好きらしいので、暗い色の布だと大喜びな可能性あり。バッグは派手な色を選びましょう。ここのシーツもカバーも白かったのは不幸中の幸いかもしれない。




発展途上国だとか暑い国だとか、そういう問題ではないけれど、バックパッカーが泊まりそうなホテルは危ないという表現なら当たっていると思う。特に布製のバックパックを使っている旅行者が多い宿の場合は。

でも、それだけじゃなくて、事実として発展途上国でこの虫と遭遇することが多いのは、「駆除の困難さ」だと思います。壁からベッドから取り除いて全部薬をかけなきゃいけないと思う。そうなると、お金がかかるし。その間お部屋の予約もキャンセルだから稼ぎも止まるし。




さて、最初にこの虫を見て寿命を縮ませたのは、「刺されたかもしれない」ということだった。

南京虫は、血を吸う時に人間の体内に唾液を入れるらしいのだけど、それにアレルギー反応が出てものすごくかゆくなったり、真っ赤になったりします。蚊と同じように。でも、南京虫に刺された場合、蚊などでは比べ物にならないほどとんでもなくかゆいらしいのです。





なので、急いでシャワーへ。

裸になって全身を鏡で見てみた。

赤くない。

とりあえず症状もまだない。

多分まだ大丈夫だ。




そして、落ち着いてシャワーを浴びることにした。



悩みながら。






仲良く寝たのか

私はこのベッドで南京虫と一緒に2泊したらしい。



かゆみやその他の症状はアレルギー反応だから、数時間や数日遅れてきても不思議じゃない。

即時型のアレルギーなら、経過時間を考えれば、昨日症状が出ていないから昨日は刺されてはおらず、今日はまだ分からない。今刺されたばかりなら、もうすぐ反応が出てくるかもしれない。

もし即時型ではなく、遅延型なら、1日以上おいて出てくるかもしれない。そうなると、1週間ぐらいは安心できないので、旅行中ずっと症状が出ることを覚悟しておかなくてはいけない。

とりあえず、即時型アレルギーは今後数時間が勝負。




でも、もしかしたら旅行中に病院に行かなきゃいけなくなるかもしれないんだな。

運転中に暴れるほどかゆくなり、薬をもらわないといけなくなるかも。だけど、かゆみだけでなく、他のアレルギー反応が出たらかゆみ止めどころではすまないな。






もうこの部屋は出ないと。

こんなところでは怖くて眠れないよ。

だけどもう2泊予約してあるんだよな。支払済だと思うんだ。

どうしよう。






悩みながらシャワーを終えて部屋に戻り、再びベッドを見てみると、






















ああもうおしまいだ。

このベッドは南京虫だらけに違いない・・・。




私、絶対に刺されているよ。

病院か・・・。








見つけたばかりの3匹目をティッシュに取り、今度は先にすごい力でブチュっと潰しながら窓側へ行ってティッシュを開いてみた。











9:03




















じゃあ、さっき殺した2匹は・・・。


















いない・・・・。

9:-4


9:-5






甘かった。

軽く潰した程度では死なないほどの生命力なのだ・・・。






しまった。

また南京虫を野放しにしたか・・・。






じっとテーブルに近寄って見ていたら、ミニサイズの方はまだよろよろしてそばにいたようだった。

9:-6






もうダメだ。

私は刺されているに違いない。

何十か所も・・・。






一体何匹ここにいるのだろう。

そして、どこにいるの?






ベッドのあたりを探してみた。






すると、壁に・・・。

ベッド上部の壁はこのようなデザインで、数センチごとに凹みがありました。数メートルの長さなので、合計20か所ぐらいの凹みかな。






そして、そんな凹みは暗いので、南京虫の大好きな場所なのです。






もう一枚撮った写真をトリミング。気持ち悪いね。すいません。






凹みに数十匹から数百匹いるであろう南京虫を前に、とりあえず悲鳴も上げずに支度を始めることにした。

そして、スーツケースに洋服を取りに行って又青ざめた。






スーツケースが開いていた・・・。






私は、部屋から出る時はスーツケースを閉めるけど、戻ると開けます。色々出すので。部屋にいる間はずっとスーツケースが開いた状態。












開けていたのは布製の小さなスーツケースの方だけで、ハードの中サイズスーツケースは、夜は数時間開けていたけど、その後一応閉めていた。そして、ほとんどの洋服はハードの方に入っていた。布製には、お風呂で使うグッズとか、モバイルパソコンとか、主に固いものが入っていた。

そして更に、潔癖な私は、基本的に洋服は全て透明のビニール袋に小分けにして入れてあります。つまり、ビニール袋がやぶれていない限り、虫が入る可能性は低いはず。






それにしても、どこに南京虫が入っていても不思議ではなかったので、ケニアスプレーの出番だった。

そんな名前ではないけれど、私がケニア旅行から必需品にしている虫殺しのスプレー。何でも殺してくれるに違いないという願いを込めて、シューシューとふいてみた。

他に私にできることもなし・・・。






その後、とりあえず洋服を出して、くまなくチェックしてから着用。

外に出ていたのは、着ていたパジャマと昨日洗ったスーパードライの旅行パンツだけ。パジャマを捨てようかどうしようか迷ったけれど、捨てないことにして、ビニール袋に入れてスーツケースにしまった。

そして、お風呂場に色々とまだ残っていたけれど、先にフロントへ電話。






 「ちょっと誰か、上がってきてくれませんか。見せたいものがあるので」






あまり声が真剣だったからか、電話に出た女の子は、メンテナンスかマネージャーか分からないけど、もう一人男性を連れてすぐにきてくれました。




そして、彼女たちを部屋に入れ、南京虫の巣の壁を見せました。


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-マレーシアレンタカー運転一人旅

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