南京虫を説明
来てくれた2人を部屋に入れ、南京虫が気持ち良さそうに暮らしていた壁を見せてみた。
そして、「この部屋にはいられない」と言いながらも、部屋ではなく、このホテル自体から出るという選択肢もありではないかとも思った。
刺されたかと聞く彼女に「まだ分からない」と答えると、かゆいかと聞かれました。
まだかゆくないと言うと、じゃあ大丈夫良かったみたいに言うので、症状は数時間後に出ることもあるからと説明すると、納得していた。
なので、南京虫を知らないのかな・・・と思ったのだけど、そこで大事なことを思い出したのです。
「クアラルンプールのホテル、どれにしょうかな」と、一応口コミを少し読んでいました。そして確かに、このホテルにはベッドバグがいたという英語の口コミがあったのです。でもその人は刺されたようではなかったので、私も別に気にしなかった。
しかも、私はまだ南京虫に遭ったことがなかったし、事の重大さも分かっていなかったので、素通りしてしまった。1つでもそんな口コミを読んだら、絶対に予約してはいけない。私が甘かった。
「駆除するべきじゃない?」と言ってみたら、彼女、「壁紙はがしたりして、大変なのよ」と言いました。その返事の速さから、南京虫の苦情は初めてではないなと思った。そもそも、南京虫を見てもそれほど驚いていなかったし、やっぱり、ホテルに南京虫がいることは知っていたのだと思う。
とりあえず、私はアトピー体質だし、免疫力弱いし、刺されたら大変かもしれないので絶対にこの部屋は嫌だと言いました。
他の空き部屋があるかどうかを見てくれることになったのですが、ついでに残りの2泊がキャンセルできるかできないかも一緒に調べてくれるように頼んでみた。
このホテルは、マレーシア出発数日前に4泊の予約をしてあったけれど、出発直前にオンラインでチェックしたときにはまだカード決済が上がっていませんでした。だから、もしもまだキャンセル可能なら、2泊だけで出るというのもありだよなと思って、一応聞くだけ聞いてみた。
聞くだけね。願わくば出たくはなかったので。
一度フロントへ戻り確かめようとしたけれど、キャンセルが可能かどうかはフロントでは分からないとのことで、ちょっと待っててと言われました。オフィスが別にあり、予約はそこで管理しており、10時に営業が開始したら聞いてみるとのことだった。
彼女たちが出て行った後、お風呂場に置いてあったシャンプーやらなにやら、化粧品やらあれやらこれやら、全部スーツケースにしまっていった。
空き部屋についての連絡は早く、彼女はすぐ戻ってきて、部屋は空いており、壁に南京虫がいないことはしっかりチェックしてきたとのことでした。だけど、バスタブがないお部屋だった。
バスタブ付きの部屋は今日空くけれど、今はまだ宿泊客がいて、部屋を見せられないそうでした。もちろん見てもいない部屋に移動する決定はできないので、部屋が見られないのなら部屋の移動はできない。南京虫がいるかもしれないから、必ず自分で先にチェックしたかった。
だけど、キャンセルの件はまだ確認が取れないということだったので、南京虫の部屋で待つのは嫌だったので、とりあえずシャワーしかないというそのお部屋に移動しました。
昨日の夜洗濯したスーパードライのパンツがまだ濡れていたけれど、そのまま持って行った。昨日買って冷蔵庫に入れておいたジュースたちも一緒に移動。
新しいお部屋は、角部屋で、明るくて、広くて、バスタブがないことを除いては申し分のない部屋だった。
だけど、荷物は出さず、スーツケースはそのままにしておきました。
部屋中をくまなくジロジロと見て南京虫がいないことは確認したけれど、ベッドの下まではチェックできないし、いないことを願うしかない。
だけど、一見いないのだから、この部屋じゃ嫌だとも言えない。
だから、この部屋にいようか。ここに部屋を替えて、後2泊しようか。
それでいいのか
それじゃあ、こんな嫌な気分でもう2泊ここで過ごすのか。
でも、ホテル、綺麗だしさ。いいよね。
大体、最後の2泊の予定すらまだ立てていないし、シンガポールへ行くかどうかすらまだ分からない。だから、最初のこの4泊だけは落ち着いてゆっくり過ごして、それによって最後の2泊を決めようと思っていたのに。
ホテルなんか変えたら大変じゃない。またホテル探してさ。荷物を持って移動する時間だってもったいないし。
しかも、今日、イブだよ?いくらムスリム国だからって、いくらなんでも、イブとクリスマスの2泊連泊なんて、ちょっとまともなホテルはみんな予約でいっぱいに違いないよ。
これから探して、予約して、荷物持って移動してって、大変じゃない。
楽しい海外旅行をしに来たのよ。疲れていたから、気晴らしにさ。
なのに、何で更に疲れることをするのさ。
これからホテルを探して移動してチェックインしてって、大変だって。
そんなこと、やめておこうじゃないか。
何だ。
面倒くさいだけか。
情けないな。
行動力ゼロだよアンタ・・・。
一応時間節約のためにちゃんと最初の4泊は連泊でとっておいたでしょ。
だけど、それが今、南京虫の登場で状況が変わったんだよ。
柔軟に対応しなよ。
状況が変わらない前の選択に固執するなよ。
目的がこのホテルに泊まることだったら意地でも遂行するけれど、このホテルに何のこだわりがあるんだ。
何もないじゃないか。
アホ。
行け。
バスタブがないっていうのがいいチャンスなの。これがキャンセルするいい理由になるの。部屋はキレイだけど、バスタブがないのなら部屋のグレードが下がっているはずだし、予約した部屋と同等じゃないんだから、キャンセルする理由にはなるでしょう。波に乗りなよ。
実は私、本当は、ちょっと泊まりたいホテルがあった。
「トレーダーズホテル」という、ツインタワーが見えるホテルが気になっていました。だけど、町の中心地だったので、南下する時に面倒かなと思った。そして、何よりも、金額が少し高めだった。特に帰りが夜遅くてホテルには殆どいないだろうと思っていたこの旅行で、高いホテルなんていらなかった。
でも、ちょっと見てみようじゃないか。
まさかあんなツインワターが見えるようなホテル、イブの当日に空いているわけがないし。しかも連泊で。
他に気になったホテルの記憶がないから、トレーダーズがダメならやめたらいいよ。スマホでホテルを探すのも大変だし。
無料のWi-Fiで、スマホでホテルをチェック。
トレーダーズホテルのHPに直接アクセス。
空いてるよね・・・
しかも、最後の一部屋って書いてあるよ・・・
私のために空けてあるに違いないよね・・・
だけど・・・。
移動時間、もったいないよな。
・・・どうせ動物園の方向だから大した違いはないよ。
又スーツケースを広げて出して大変じゃん。
・・・疲れたら風呂にでも入って休め。
スーパードライのパンツがまだびしょびしょなんだけどな。
・・・車に置いておけば乾くよ。
ここで、電話があったか電話をしたか、はたまた彼女が来たかどうかは覚えていないのですが、キャンセルについての連絡がきました。
彼女 「カード番号を保存したのみでまだ決済はしていないから、残り2泊のキャンセルはできるみたい。どうする?」
私 「じゃ、キャンセルで」
よっしゃ。
良く言った。
じゃ、トレーダーズホテルを予約しよう。
流れだろうなと思って受け入れました。
私は、到着した日、絶対に無理はすまいと思ったのだ。
最初は、ホテルを変える方が無理なんじゃないかと思ったけど、流れを見る限りは逆だなと思った。
南京虫がいたのを症状が出る前に気が付き、部屋を移動。すんなり部屋を代えてくれたけど、バスタブがなく同等の部屋ではない。キャンセルはできる。まだカード請求はしていない。2泊分でキャンセル料なし。そして何より、トレーダーズホテルが空いていた。その予約はホテルの無料Wi-Fiで今完了できる。
ここで掴まない手はないでしょう。これだけ条件が揃ったら、乗らないのはバカだなと思った。
心残りは、「まだびしょびしょのスーパードライどうするのさ」ということだった・・・。
男の子が荷物を取りに来てくれたけど、まだトレーダーズホテルの予約が終わっていなかったので、先に荷物だけ下に降ろしてくれるように頼みました。
そしてついでに、「いらないハンガーないよね・・。このパンツ、車で干したいけど、かけるものがないんだよね・・・」とブツブツ言ってみた。ここのホテルのハンガーはクローゼットに据え付けだったので取り外しできず、「ないよ」と言われただけだったけど。
部屋に残ってトレーダーズホテルの予約をしている時、カード番号を何度か入れたのです。ケニア記に出てきますが、カード詐欺に遭い、誰かが私のカード番号を使って買い物をしたのですが、当時ヒルトンホテルから顧客のカード番号情報が大量に漏れるという事件があり、それだったのだろうとカード会社は言っていました。だけど私は、ここで漏れたのではないかとちょっと思った。ケニアじゃなくてね。だけどあれは、多分ヒルトンで合っているのだろうな。
さて、今晩のホテルの予約を終え、フロントへ降りて行って、2泊分のお支払い。316.24MYRで、9096円でした。一泊4500円ぐらいかな。安いしキレイなんだけどな。
あーあ。トレーダーズホテルでは1泊3倍以上の値段じゃないか。
だけど、そうでもしなきゃ、トレーダーズホテルに泊まっていなかっただろうしね。
イブだし。クリスマスだし。ちょっとぐらい贅沢しなさいって、神様が言ってくれたということにしよう。
ということで、気を取り直し、荷物はそのまま入り口に置いて、駐車場に車を取りに行きました。
車をホテルの入口前につけると、さっきの彼が私の荷物を持って出て来てくれた。
そして何と、私のびしょびしょのスーパードライをかけるべく、ハンガーを1本用意してくれていた。
嬉しかった。ありがとう。
本当、このホテルは、南京虫さえ出なければ、「いいホテルでした」という口コミをするところだった。高層階だと窓から高速が見えて気分がいいし、部屋も広いし、安いし、スタッフも他のホテルと比べればいい人に当たる確率が格段に高かったし。それに、英語が分かる人も多かった。
だけど、あんなに南京虫がいたら、お勧めするわけにはいかないよね。
そういうわけで、ありがたいハンガーを頂き、私は旅行を続けることに。
じゃ、行くかな。