トイレから正面玄関へ
トイレを見つける前に、水が流れていた何だか良く分からない小さな小屋があったので、ちょっと寄ってみた。
だけど、暗くて良く見えない上に混んでいたのですぐに出ました。
そして、確か、あそこに鳥がいるとかいないとかだったので行ってみたけれど、
又しても暗く、しかも柵の中だったので、つまらなくて退散。
とりあえずはやっぱりトイレに行こう。
そして、トイレを見つけたけれど、
あまりにもべちゃべちゃ水だらけだったので、紙もなかったし、トイレも諦めることにした。
別にトイレに行きたかったわけではなく、旅行中は、トイレに行けそうな時に前もって行っておくようにしているだけなのです。
でも、「もしかしたらこの動物園のトイレはみんなこれでは・・・」と不安になったので、園内の地図をもらいがてら、正面玄関に、「きれいなトイレはどこですか」と聞きに行くことにしました。
この動物園も、改装とか増築の工事中だったのだと思う。
私が行く場所は、工事中なことが多い。ついていないもので・・・。
特に何もなく、工事現場みたいな場所を見ながら、正面玄関へ進む。
お土産屋さんがあったけど、寄らなかった。水も買わなかった。
猿も遊んでいたけれど、声もかけなかった。
トラの頭突きを発見。トラの後ろの一家が、さらに後ろのゴリラに狙われており、もっと後ろからパンダがそれを見て喜んでおり、「動物界は謎だらけ」ということで、カメラマンが写真を撮りたがるのも無理はない。
あれが正面玄関かな。
やっぱり正面玄関の方が大きいし、お店も多い。あの小さな屋根がインフォメーションかな。あっちへ行ってみよう。
ああ、やっぱりそうだ。
地図を入手後、トイレとレストランについて聞いてみました。
私 「きれいなトイレがあるレストラン、ないですか?」
インフォ 「え? トイレ? あそこ」
私 「あれじゃなくて」
インフォ 「あっち」
と、違う方面を指さした。
私 「あのトイレ、びしょびしょじゃない?ちゃんとしたレストランがあれば、トイレが濡れていない確率が高いかなと思って。キオスクじゃなくて、普通のレストランありますか?」
彼、英語が分からないらしかった。インフォメーションだから分かると思ったけど、「トイレ」の単語しか通じなくて、困って誰かを呼びました。
そして、もう1人来たその誰かに事情を説明したけれど、多分彼も分かっていなかった。「レストランはあっち」、「トイレはそっち」とか、そんな感じだったので。
別にあれが最高のトイレなら、それはそれでいいのです。それが分かっていたならあそこへ入ればいいことだから。私にとって、パプアのトイレより恐ろしいトイレはないし。
ただ、何となく、「たまたまそんなトイレだったのだろうな」と思っていたので、綺麗なトイレがどこかにあると思っていた。綺麗というか、「濡れていないトイレ」かな。
ここは国立の動物園だし、レストランはきっとまともに違いない。そこでトイレを借りよう。まだまだ数時間はトイレなしで大丈夫だから、ゆっくり鳥でも探そう。
鳥を探そう
キリンがいたけど、お目当ては鳥だったし、キリンはいっぱいケニアで見ていたので、素通り。
あの向こうに見えるのは、ペリカンかな。もう少し行くと池の端に着くから、そしたら鳥がいっぱい見えるかな。
パンダマニアが泣いて喜ぶ休憩所。
少し進んで池の端に到着。中州に見えるのは、
コウかな?
飛んでいるところを撮ってみたら、空に目がいった。とっても暗いじゃないか。
いかにも雨が降りそうだ。
だけど、降ってもすにぐ止むはず。何といっても、私はとっても「晴れ女」。
だけど、この池って、
コウとペリカンしかいないのかな。
つまらないから、先へ進もう。
鳥が何種類かいる場所へ入って行くと、こんな青いのがいるという看板を発見。
だけど、金網の中だった。これじゃ撮れない。
しかも、なんだかすごく怒鳴り出したし・・・。
あっちにまだ何かいるのかなと思ったこの時、
ざざざっと降り出してきてしまった。
ザザザッ
まだベンチがびしょびしょにならないうちにと思い、ここでバッグをベンチに置いて、折りたたみ傘を出しました。
「マイ折りたたみ」初登場。
写真はないけど。
ここは金網だらけでどうせ写真が撮れないと思い、雨は降っていたけれど、マイ折りたたみを刺して、池のほうへ戻りました。
傘を差しながらもコウを撮る。
全然面白くないが・・・。
と思っていたところ、「傘こそどうするんだ・・・」というほどの大雨に変わってしまった。
時刻は12時45分。
動物園に入ってまだ1時間も経っていないな。
カメラを前に抱き濡れないようにして、折りたたみの傘もしっかりと両手で握り、どこか屋根のあるところを探しに行くことにした。
そして、野鳥園で見かけたような屋根のついた休憩所をすぐに見つけられたので、そこへ向かって歩いて行きました。
ところが、そのあたりにいた人がみんな入ったので、既に満員だった。
何とか入れたものの、わきっちょだったもので、体が3割ほど濡れるポジションだった。
どうすることもできずに数分そこで3割濡れながら立っていたけれど、「何か意味あるのかな」と思い、すごい大雨の中、8割濡れながらもう少し先の休憩所へ移動開始。
傘は、「脳天の一部を濡らさない」という意味では利用価値があったけれど、結局体中びしょびしょになってしまった。必死でカメラは守ったけれど。
非常に気持ちが悪いほど体を濡らして到着した休憩所は、最初の休憩所より大きく、人も少なかったので、こちらでは濡れない場所を確保できました。
晴れ女なもので、私が行く日は降水確率を大きく下げる人生だったと思うけど、この日の雨は、洪水になるかと思ったほどすごかった。
こんなだもの。
あまりに退屈だったので「雨のコウ」を撮ってみた。
スコールだから10分ぐらいで止むかな・・・なんて思っていたけれど、軽く1時間ぐらいこの調子でした。
ネットがあるわけでもなく、本があるわけでもなく、ヒマつぶしに喋りたいような相手もおらず、ベンチは空いていないから座れないのでお尻をつけないようにしゃがんで、今まで撮った写真をただずっと見ていました。
全然ダメだ。写真が少ない。これじゃ、カレンダーなんてできない。
だけど、すっかり忘れていた雨季というものを思い出したな。
このまま数時間降り続けたらどうしよう。それでも待つほどの公園だろうか。
鳥の種類も少ないし。動物は少しいるみたいだけど、あんまり興味もない。
しかも、鳥って、放し飼いじゃないよね。野鳥園とはやっぱり違うよ。
雨だって、止むかもしれないけど、又降ったらどうするのだ。既にかなりのぬかるみだし。
もう、今日は、雨が関係ないところに行こうかな。
明日のクリスマス、プレゼントも兼ねて半分は買い物デーにしようと思っていたけれど、予定を早めて、これから行っちゃおうか。アウトレットなら屋根があるし。
今日はこんな空だから、きっと又降るよ。降りっぱなしに違いない。
と考えながら時は過ぎ、14時近くになってしまった。
動物園を観光した時間より、雨を避けていた時間の方が長かった。
少し雨の勢いが衰えた気がしたので、もう動物園を諦めるべく、休憩所を出てレストランとやらに行くことにしました。
途中何かがいたので少し気を取られて迷ったけれど、
やめておいた。
やっとレストランへ
お土産屋があったので寄ろうかと思ったけど、閉まっていました。
そして、レストラン登場。
思いっきりファーストフードだったが。
良く分からなかったけど、チキンのセットを注文。
飲み物は、コーラと、後で車で飲む用のりんごジュース。
コーラは、「溢れ出ちゃってどっから飲むのさ」、という勢いでこぼれていたので、トレーに乗せたままにしておいた。
コーラはどこで飲んでも同じ味だろうけど、チキンの方はというと、とってもまずかった。付け合わせのマッシュドポテトも。
ケンタッキーに近いものを想像していたが、想像で終わった。
さて、店員に、「まともなトイレ」とやらの場所を聞いたら、右側を指刺されました。
行ってみたら、びっちゃびっちゃだった。
トイレは諦めてすぐに出て、先に食事を終わらせることにしました。
そして、改めてちゃんと誰かにトイレを聞いてみようと思い、会話から英語が聞こえたらその人に聞こうと思ったけれど、英語が聞こえなかったので、たまたま隣にいた子供連れのお父さんに聞いてみた。
私 「あの、英語、話しますか?」
お父さん 「はい、大丈夫」
私 「トイレを探しているんだけど」
お父さん 「あそこだよ」
私 「いや、あそこ以外で。何て言うか、その、いつもびしょびしょでね。どうしてもびしょびしょのトイレしかないならそこに入るんだけど、きっと濡れていないトイレがあるんじゃないかと思って。女性トイレの話だから、知らないかな。なんか、トイレ、濡れてませんか?」
お父さん 「ああ、わかるわかる」
私 「どこかにきっと、ちゃんとしたトイレあるんじゃないかと思うんだけど、私マレー語も中国語も話さないから的確な説明できないようで、もしマレー語か中国語話すようなら、誰かに濡れていないトイレがどこか聞いてもらえませんか?」
お父さん 「大丈夫、それならあっちにあるよ」
と言って、左側を指さしました。
ああ、良かった。
そして、言われた通りに左側のトイレへ行き、ドアを開けようとしたら、店員の男の子が飛んできて私を止めた。
私 「なに?」
男の子 「そこ、男子トイレです」
お父さん、英語話すって言ったよね・・・。
結構流暢な英語だったけど、会話、成立していなかったのか・・・。
濡れていないトイレ=男子便なのか・・・。
それとも、私を男だと思ったのか・・・。
ひどい・・・・・・・・・
もう、諦めよう。この旅行では、素直に人の言うことを真に受ける前に疑うべきだ。
と、やっと何となくこの旅行を無事遂行させる心構えができてきたところで、退散することにした。
15時前だったかな。
素直にリンゴジュースを持って車へ戻り、何も盗まれていないので安心し、停めた所も大してぬかるみにもなっていなかったのでもっと安心し、出発することにしました。
どこのアウトレットを最初にセットしたのだったかな。多分、シルカの近所のほうだったと思います。マイナーな方。
だけど、出発後、すぐに急ブレーキを踏むはめになってしまった。