インフォで紹介されたホテルは、数も少なく、高いところばっかりだった。
セルフケータリング(コンドミニアムみたいなやつ)なら手頃な値段のところがあったので、そこを予約してもらいました。1泊5000円ぐらい。それが当時の私の予算だったので(悲しいが今でもその金額だ)。
ホテルにはフロントなどなく、常に誰もおらず、 まずホテルのオーナーの家に鍵をもらいに行かなければいけないとのことだった。
徒歩ではちょっと遠いようだったので、オーナーの家まで、南アフリカ版のタクシー、リッキーを使うことにした。乗合タクシーだったはずだけど、私しかいなかったと思う。そもそもまだそれほど観光客が多くなかった気がする。
いくらだったかな。思ったよりも高かったとはず。今の為替なら大したことはないかもしれないけど。
リッキーで移動中、マウテンンバイクに乗った人たちがどんどん南へ行くのが見えました。喜望峰まで歩いて行けるかなぐらいのことを思っていたけれど、そんな距離ではないらしいことを理解した。あの頃ストリートビューがあれば大体予想できただろうけど、地図を見ているだけでは距離が分かっても何となく歩けてしまうような誤解をする自分が不思議だ・・・。
ケープ半島は、道は舗装されていたけど、徒歩移動で満足できるような場所ではありませんでした。少なくとも当時は。
ということで、レンタカーを借りることを即座に決定。
海外初のレンタカー運転
実は、海外で運転したこともなかったのに、万が一に備えて国際免許を取ってありました。ここで運転を決意したけれど、海外で初めてだからどうのとか、そういった緊張感は全くなく、私にとって運転は、 この時既にそれほどまでに当たり前のことだったのだと思う。
後に海外一人運転は普通は怖がるほどの事だと知り、何だか知らないが、今はものすごく下調べをするようになっています。
さて、ホテルのオーナーはホテルより少し離れたところに住んでいて、丘の上にある、すごく大きなお家でした。あの大きさが普通なんだろうけど、東京人の私にはとっても豪華に見えた。
オーナーは女性で、ホテルの宿泊客だと言い、鍵をもらわなくてはいけないれど、レンタカーも頼みたいのだけど、お願いできますかと言ってみた。
当時はまだスマホでちゃっちゃと自分で予約というわけにはいかなかったし。
女性オーナーは、私を家の中に入れてくれました。電話でレンタカーを探してくれ、その間ベランダの椅子で待たされていたのだけれど、海が目の前で見晴らしが良くて、こんなところに住んでいるなんてすごいなと思った。世界遺産のすぐそばだし。
休日なのでいっぱいだったか閉まっていたかで、レンタカーを探すのに時間がかかっていました。しばらくして無事にレンタカー会社が見つかったけど、空港付近の会社らしく、サイモンズタウンまで車を届けるのに出張料がかかると言われた。結構距離があったので仕方がないと思う。
そして、1日では貸さないそうで、レンタル期間は最低3日だとも言われた。今考えれば丁度良かったけど。
車は直接ホテルに届けてくれるというので、出張料と3日レンタルを了解して、申し込んだ。
その後、オーナーが私を自分の車でホテルまで送ってくれました。歩いてさっと行けるほど近くはなかったので。
ホテルに着いてからレンタカーを待つこと数十分、来たのは何とニッサン車。
外車に乗りたかった。これが私の初めての海外運転だったわけだし。
初めてが南アフリカだったなんて、かなり贅沢だと思う。日本車だったことが悲しかった上に、日産だったのでちょっとがっかりだったけど(日産、すまん)。
南アフリカドライブは、しばらくドライブ第1位国だったけど、数年後にアイスランドに抜かれたため、現在では第2位です。色々な意味でケニアドライブに勝るものはないような気もするけれど。運転中に見える景色で順位をつけるのなら、2番目です。
日産の何だったかは覚えていないけど、結局、なぜかマニュアルではなくAT車だったので日本車で安心感があったし、FFだったので安定感もあり運転しやすかったし、この車で良かったのだと思います。
だけど、国際免許こそ持ってはいたものの、車に乗る予定はなかったので、地図がなかった。GPSもない。スマホもない。もちろんパソコンなど持って行っていない。地球の歩き方の使いものにならない地図ならあったけど、あれは運転用ではない。
地図は、行き方だけを見るものではなく、どこに行けるかを教えてくれるものでもあるため、突然車を得ても、どこに行けるか分からなかった。喜望峰を見てケープタウン市内観光をして帰ろうぐらいにしか思っていなかったので。
とりあえずこの日は、車が来たのが夕方前だったし、地図がなくても行けるような近所だけ行くことにしました。
ペンギンを見に、「ボルダーズ・ビーチ」へ。
一本道だから迷いようがないので無事に到着。とっても近所だったし。
駐車場はすぐに分かったので、ささっと停めて、入口でチケットを買ったのかな。次の写真がいきなりペンギンだから良く分からないけど。
こんな風に。
あまり近くには寄れないから、
多分、ズームレンズを持って行ったほうがいいです。
遠すぎて迫力がないから、逆側へ移動。
移動中に、近場のペンギンを発見。
私思うに、ペンギンは、雪のほうが似合うと思う。
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・。
橋のような遊歩道を渡りきってしまうと、やっぱりみんな遠くなる。
なんだか迫力がなくあまり面白くないため、もう出ようじゃないか。
まだ少し明るいし、喜望峰へ下見に行ってみよう。どのぐらいの距離かも知らないから。
そして喜望峰までドライブをしてみたら、「ああ、レンタカーを借りて良かったよ」と思うほどの距離だった。歩こうなんて思っていたのは誰だ。
しかも、喜望峰エリアへ入ってからすぐに喜望峰というわけではなく、徒歩では絶対無理とは言わないけれど、誰も徒歩では行かないと思う。早めに決断して車を借りて良かった。
夕食からホテルへ
喜望峰の下見の後、陽も暮れたので夕食へ。
サイモンズタウンまで戻り、レストラン街(と呼んでいいかどうか)みたいなところへ行ってみた。
本日の覚書には、「魚を食べた」と書いてあるけど、写真はこれ。
肉に見えるけど、タルタルソースみたいなものがついているから、魚なのかな。本人がそう書いているんだから、魚か。
美味しかったのだと思う。特に何も書いていないからすごく美味しかったわけではないと思うけど、まずかったらそう書くはずなので、普通に美味しかったのだと思う。
そして、真っ暗闇の中ホテルへ帰った。
シャワーを浴びようと思って、夜だし寒いから2分ぐらいシャワーを出しておき、温まったところで「さて入りますか」と思って入ったら水だった。
ええ!!!
とまでは言わなかったが、素直に「ヒャー!!!」とすぐ逃げて、ベッドに直行。
今の私なら良く分かっている。私は水回りについていない。お湯が出ないなんて事は何度起きたか分からない。
水回り不運的人生に気が付いていない当時の私は、壊れたのかと思ってオーナーに電話をしてみた。日本のガラケーで国際電話だ。
そしたら、長く水を出しすぎだと言われた。2分ぐらいだったけど。南アフリカ人は1分しかシャワーを浴びないのか・・・。
太陽熱発電だと言っていたけど、まだまだいいものではなかったのだと思う。いくら何でも2分はないじゃないか。
初日に大雨に打たれ、2日目のこの日に水浴びをした私は、翌日にしっかりとカゼをひきました。